「一般社団法人・三重県技工士会」が安全技術向上などを目的に、県の委託で行っている「歯科技工技術安全研修事業」について長年、研修会場を無償提供していた「三重県立公衆衛生学院」=津市夢が丘=が施設の使用を禁じる通知を出したことに、同会が反発。減り続ける歯科技工士の人材の養成と確保を厚労省も課題としているが、それと逆行する学院とそれを運営する県の動きに疑問の声が上がる。

 

 

歯科技工士は、歯科医師の指示に基づき、入れ歯、いわゆる被せ物や詰め物と呼ばれる補綴物を製作する医療系の技術専門職。「一般社団法人・三重県技工士会」は、県内の歯科技工士たちで構成されている。
三重県立公衆衛生学院は開学当時の昭和49年から、平成22年3月まで歯科技工学科を開設しており、三重県内の歯科医療の一角を支える歯科技工士を輩出してきた。
平成22年の県下唯一の歯科技工士養成校だった同学科閉科後、三重県は同会に委託し、歯科技工士の確保や安全技術などの向上を目的に「歯科技工技術安全研修事業」を年間5日実施。同学院は長年にわたり、歯科技工学科の実習室などを、同会の研修会場として提供してきた経緯があり、同事業についても、会場を無償提供していた。
しかし、今年4月に同学院から、同会宛てに今年6月30日の同事業を最後に施設の使用を禁止する旨の文書が届いた。その理由としては、学生本位の施設であること、設備の老朽化、不測の事態に対する責任の所在、近年同事業で実習は無く、座学のみの講習を続けていることなどを挙げた。
これを機に、技工士会だけでなく、全ての団体が使用禁止になったが、急にはしごをはずされた形の同会は困惑。更に、同会の事業と同じく公益性の高い内容であるが、三重県歯科医師会が学院を会場として9月に事業を行う通知を出していたため、学院側の一貫しない対応に技工士会は不信を募らせた。これに対し、芝田登美子学院長は、やむを得ない事情で学院長権限によって条件付きの許可をしたと説明。今後、他団体へ施設を貸し出さない意向を強調した。
同学院を運営する県も委託事業費用に会場費を含んでおり、他の会場を探すべきとするが、これに対して技工士会が反発。座学のみの研修であれば、他の施設の会議室で完結するが、粉塵や熱が発生する機材を用いた講師の実演、実習が伴う研修、復職支援講習会を行う場合、県内で会場探しが難しいからだ。
会自前の実習設備も無く、会員の技工所を借りるにしても、県内の約8割の技工所が就業者1人のみ。3人以下の小規模事業所が9割以上を占め、必要十分な会場の確保は難しい。現実的なラインは、県外の歯科技工士養成校やメーカーに場所を借りることだが、果たして、それが三重県の委託事業として適切な形かは疑問が残る。
同学院の実習室は現在、当初のような形で使用していないが、歯科技工教育のために設計された県内唯一の公共施設という事実を踏まえ、三重県歯科技工士会の片岡均会長は「県民の財産を公衆衛生向上のために役立てるという意識に欠ける」と県を批判する。
歯科技工士は全国的に深刻な人材不足で、厚労省も人材の養成と確保を課題に上げるが、冷や水を浴びせるような学院と運営主体である県の対応は、逆行そのものといえる。そもそも同会が受託している事業は、県が公衆衛生のために果たすべき責務を肩代わりしている点も無視できない。
県内の状況はというと、同学院の歯科技工科閉科で県内の養成校は無くなったため、県は代替え策として奨学金制度を設けたが、歯科技工士は年々減少。離職率も高い。歯科医療財団の調べによると、平成28年で全国の歯科技工士免許登録者11万8271人のうち、実際に歯科技工士として働いている者は3万4640人とわずか29・3%。離職者の約8割が20代で、就業者の半数近くを50歳以上が占めるなど高齢化が加速。離職者の復職も少なく、近い将来、歯科医療を支える人材確保が難しくなる可能性も高く、もはや業界内だけの問題とはいえない。
県内の公衆衛生のレベルが下がれば、不利益をこうむるのは県民に他ならない。県は様々な団体と慎重に対話と協議を重ねがら、公衆衛生の向上に何が必要なのかを改めて考えるべきだろう。

左から堀内さん、坂倉さん、奥田さん、富田さん、池田さん

左から堀内さん、坂倉さん、奥田さん、富田さん、池田さん

㈱ジャパンスポーツ運営が運営する津アサヒスイミングスクール(津市西古河町)に通う5名の選手が、8月3日と4日に浜松市総合水泳場「ToBiO」で行われる「とびうお杯 第34回 全国少年少女水泳競技大会」に出場する。
県内の大会で規定のタイムを満たし、全国の強豪が集まる同大会への出場を決めたのは、50m背泳ぎ、100m背泳ぎ、100mバタフライの堀内悠生さん(11)、100m背泳ぎの奥田真由さん(9)、50mバタフライ、100mバタフライ、200m個人メドレーの坂倉光飛さん(11)、100mバタフライ、100m自由形、200m自由形の池田羽衣香さん(11)、50m自由形、100自由形、50m平泳ぎの富田成香さん(11)。
全国大会を目前に控え、普段以上に熱の入った練習を続けている5人。それぞれの目標を胸に全国大会に挑む。

タスマニアンキングクラブ 鳥羽水族館が7月20日㈯~9月1日㈰、夏イベント「超レア⁉世界№1生きもの展」を開催する。参加費は無料(一部有料イベントあり)。
①世界№1の称号を持つ生きもの大集合=世界№1の重量を誇るカニ「タスマニアンキングクラブ」、両生類界で毒の強さが№1のカエル「モウドクフキヤガエル」や世界最小の淡水フグ「アベニーパファー」、世界最大のメダカ「ベロネソックス」など。
②超レア!深海生物観察ツアー=イベント期間中、毎日14時30分~15時開催。珍しい深海魚「リュウグウノツカイ」の標本がこの時期限定で観察できるほか、世界最大のイカとしても有名な「ダイオウイカ」の冷凍標本も登場!また、様々な標本を展示する「深海生物コーナー」も設置。
▼定員=各20名(幼児は、保護者同伴必須)
▼参加費=1名200円(3歳未満は無料)
▼予約方法=当日、館内インフォメーションで予約受付(先着順)。
③子供から大人まで楽しめる№1クイズラリー=クイズは館内の5箇所に設置。全問正解すると鳥羽水族館オリジナルうちわがもらえる。

07月18日
木曜日

発行:株式会社三重ふるさと新聞

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