来月、津市栄町の古刹「四天王寺」=倉島隆行住職=の境内に、高齢者向けの自立支援特化型通所介護施設『四天王庵』が開所する。㈱ポラリス=兵庫県宝塚市=と業務提携して運営するもので、介護が必要な高齢者が自宅で自立生活が送れるよう運動能力の向上などを図るパワーリハビリや歩行訓練に加え、禅の教えに基づく「禅脳」をメンタルケアに取り入れるなど独自性のある介護サービスを展開する。

 

 

四天王庵の内観

四天王庵の内観

四天王寺

四天王寺

四天王寺は曹洞宗の中本山で、今年没後1400年を迎える聖徳太子が開いたと伝承がある津市内でも屈指の古刹。しかし、進取の気風を尊ぶ寺風で、現代の人々にも分かり易く仏の教えを伝えるため、毎週日曜に座禅会を開いたり、人生相談を受ける中で、禅をメンタルケアに生かすといった試みなども行ってきた。また、同じく境内にある四天王会館は、レトロな雰囲気が漂う建物にギャラリーやカフェなどが入居。様々な年代の幅広い層の人たちが日常的に訪れるようになっており、自然なアプローチで寺へも足を運びやすい環境を整えている。
今回、関西を中心に全国に拠点を持つポラリスと提携して8月にオープンする介護施設「四天王庵」もそういった取組みの一環。倉島住職とポラリスの森剛士代表取締役との交流の中で実現。同社としては三重県初の拠点で旧四天王幼稚園の園舎を活用している。
ポラリスの提供する自立支援特化型介護は一般的な介護とは異なり、医療用トレーニング機器を使ったパワーリハビリテーションや歩行訓練を主軸に、介護が必要になった高齢者の歩く、持つといった日常生活に必要な運動能力の向上を図り、介護からの「卒業」を目的としている。
具体的にどのようなプロセスを行うかというと、最初に施設を利用する高齢者が「近所に買い物に行きたい」「ゴルフをしたい」「海外旅行へ行きたい」といった目標を立てる。そして、目標に基づいたリハビリメニューを実践しながら3カ月に1度「立つ、歩く、座る」といった動作を動画で撮影。効果をチェックするだけでなく、本人、家族、ケアマネージャーに見てもらい、次の目標について話し合っていくという流れ。これまで、車椅子利用者がリハビリを経て、杖を付いて歩けるようになったといった実績もある。
また、四天王庵独自の特色としては、幸せに生きるための考え方を学ぶために、禅の教えを分かり易く伝える「禅脳」という独自プログラムをメンタルケアに取り入れていく。緑にも恵まれ、閑寂な雰囲気漂う環境の中、心身ともにリラックスしながらリハビリに打ち込める。
倉島住職は「聖徳太子が四天王寺を創建した際には、地域の高齢者や病人に対する地域福祉を担っていたという伝統も踏まえている」と語り、利用者の反応を見ながら、禅の教えを生かした様々なケアを取り入れていく予定という。
地域の社会問題の解決を担い、地域コミュニティの中心にあった寺本来の役割に即した意欲的な取組みに注目が集まる。
施設は介護保険制度利用者が対象で、ケアマネージャーからの相談や見学・体験の希望も受付中。問い合わせは平日9時~18時 0120・927・276へ。

ゴジラのジオラマの前で…山口さん

ゴジラのジオラマの前で…山口さん

津市美里町北長野の「美里ふるさと資料館」で、津市殿村在住の山口幸伸さん(45)のジオラマ展「幸伸展」が開かれている。入場無料。会期は8月29日まで。月曜休館。
会場にはゴジラ、ガメラ、ウルトラマンなどの特撮を始め、山口さんが好きな映画、アニメ、ゲーム、絵本などのシーンを題材にしたジオラマや甲冑姿の自作武将フィギュアなど計36点が展示されている。展示作品は、約12年をかけてつくったもの。
ジオラマは、市販のフィギュアやプラモデルに塗装や改造を施したものを主役に据え、各作品の劇中でも特に印象深いシーンを再現している。ゴジラが迫る勝鬨橋、ギャオスが巣をつくった東京タワー、ガメラが戦った京都駅など名シーンの舞台となった建物は、プラスチックの板や棒を細かくカットし、丹念に貼り合わせて自作。実在する建物は、現地にまで足を運んで観察し、細部にまで、こだわり抜いた非常に繊細な作業でリアリティーを追及している。
山口さんは「ジオラマを見て頂いた方に、『ああ、あそこだ!』と各作品の名シーンを思い出して頂けたら嬉しい」と笑顔で話す。

園児の願いを乗せて天に向けて飛び立つ風船

園児の願いを乗せて天に向けて飛び立つ風船

七夕の7日、津なぎさまちで、公益社団法人・津青年会議所=森本晃圭理事長、以下津JC=が、子供たちの願い事を書いた短冊を付けた風船を天に向けて届ける「バルーンリリース」を行った。
津JCでは、毎年岩田川にかかる観音橋から子供たちが笹飾りを流す「つ七夕笹流し」を行っているが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止にしたため、代わりに行われたイベント。津市内約30の幼稚園と保育園の園児たちの願い事を書いた短冊を集め、風船300個に付けた。風船、糸、短冊共に自然の中で簡単に分解されるものを使用し、環境への配慮も万全。
なぎさまちの突堤から津JCメンバーたちが天に放った風船は、子供たちの願いを乗せて高く飛び立っていった。

07月25日
日曜日

発行:株式会社三重ふるさと新聞

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