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新しい年の始まりに、しみじみとこの国に生まれた有難さをかみしめる。世界で最も古い歴史を持ち、万系一世の大君を中心に頂く唯一の君主国家、日本。
しかし、そのことを一切国民に教えない国。驚くべきことに、祖国の成り立ちを教えない国は、世界で日本だけだと聞かされた。
魚に水が見えないように、鳥に空気が見えないように、人に自分が見えないように、日本人に日本が見えない。
何かに追われるように急ぐのを少し休んで、自分が生かされている「祖国」について考えてみたいものである。
正月のおせち料理など、様々な御先祖様から伝えられてきた日本の歴史が込められた伝統がある。
例えば、鏡餅に乗っかっているだいだいは、家が代々栄えるように。餅の下に敷いてあるうらじろ、裏を返しても心は白い、夫婦円満の象徴である。
ゆずりはには、良縁を子孫に譲り、家族の繁栄を祈る意味が在るそうだ。
歴史とは、民族が民族であるための共通言語、はるか昔から今日まで、その中に「いのち」を感じながら営々と御先祖様が歩いてくださった道なのだ。
そして、今、その道を私たちも歩いている。歴史とは、英語でヒストリー、語源は、ヒズ ストーリー…彼の物語、すなわち神様の物語。
そう、神話のことなのだ。神話を共有することが民族を民族として成り立たせる道だということは世界の常識である。
ところが、日本で神話というと、ギリシャ神話や旧約聖書などを指す。日本人にとって、千三百年前に書かれた「古事記」こそ神話の中の神話なのに。
民族の背骨とも言えるこの本、クリスチャンにとっての「聖書」に匹敵する「古事記」をほとんどの日本人が読まない。
どうしてだろうか?
それは、昭和20年、日本が戦争に負けると占領軍は「古事記」は「科学的でない」「軍国主義を招いた有害図書」として排除した。 歴史を大切に守りぬいた日本を骨抜きにして、弱い国にするため、教育から神話を取り去ったからなのだ。
ドイツの歴史学者ランケは「その民族を滅ぼすにはまずその歴史を抹殺し、次に別の歴史を作ってこれを信奉させることだ」と言っている。
イギリスの歴史学者、アーノルド・トインビーは、「12、13歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は例外なく滅んでいるし、人間から歴史を取り去れば、その人は動物以下になる」とも言っているのだ。
私のユダヤ人の友人も、「歴史と、民族心を失った民族は、必ず滅びる」と言い切った。一度国が滅び、再び建国した民族の言葉は重く胸に響いた。
祖国を失ったユダヤの民が、どんな歴史を歩んだのか、ナチスの迫害をみても明らかである。
「ありがとう」の反対は「当たり前」。国があることは、当たり前のことだろうか。
建国以来2673年もの間、祖国を護り続けてくださった御先祖の足跡に感謝をすることは実に自然なことではないだろうか。
神話は、事実である必要は全くない。それは、聖書を読めばわかる。事実でなくても、民族にとっての真実なのだ。
一人ひとりが、神話を取り戻し、日本人であることに目覚めるところからしかこの国の真の復興はないように思える。
日本国こそ、神さまの物語、神様が宿る国なのだから。
(赤塚 高仁 赤塚建設株式会社社長)
2013年1月24日 AM 4:57
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