特別授業を行う橋爪さん

 18日、津市一身田大古曽の市立一身田小学校体育館で、6年生144名を対象に、とよさと動物病院の橋爪俊裕院長による『命の大切さ』の授業が行われた。津地区獣医師会と津市教育委員会の連携事業で、児童に動物と人の共生について考えてもらうのがねらい。
 橋爪さんは「地球上で一番頭が良くコミュニケーションができて、動物と人の共生について考えられるのが人間です。今、全国で捨てられたペットなど処分する動物をゼロにしようという動きがあります。『可愛い』『可哀そう』という感情が始まりだが、そこで終わらずどうしたら良いのか考えられるのも人間です。
 また盲導犬は、募金で集まった多くのお金と時間を使い養成されていて、県内には約12頭います。ハーネスをつけているときは仕事中なので、触りに行かないようにしてください。人と動物の共生が一番できているのが目の見えない人と盲導犬です」と話した。

 津市観音寺町在住の吉田正明(雅名・写楽)さんの古稀記念「旅写真展」が2月1日~3日、三重県立美術館内の県民ギャラリーで開かれる。
 吉田さんは津市東丸之内で呉服店「よしだ」を経営していたが63歳で引退。以降、趣味だった写真と旅行を楽しんでいる。
 今回は70歳の古稀を節目に開くことにしたもので、北海道から宮崎県までの国内からアメリカ・カナダ・ペルー・チリ・中国・スイス・イタリア・エジプト・アラスカ、モロッコなど世界中を旅して撮影した風景作品71点、半切~全紙までを展示する。入場無料。
 問い合わせは、吉田さん℡059・227・1406へ。

(前回からの続き) 
 一つ目の予測として、昨年の9月以降、世界の更なる金融緩和により債券と株式が同時に上昇する金融相場が続いていますが、今年は世界景気の改善が注目されますと、良い意味の金利上昇により、株式上昇の本格化と債券相場の下落がより明確になる事が予想されます。そうなると債券を含む資産については売却を考える事が必要となります。二つ目では、為替相場の見通しです。現在ドルは90円を、ユーロは120円を超えています。ターニングポイントとなった昨年の衆院解散発言の11月14日以降の上昇率は、ドル12・1%、ユーロ17・4%、豪ドル13・7%、インドルピー14・9%、ブラジルレアル13・4%、南アランド11・5%、トルコリラ15・4%となっています。
 最近の安倍首相以下、政府高官の円高修正発言によれば、為替は当分この方向に進むと思われます。ポイントは海外、特に米国や欧州からのドル高やユーロ高を懸念する発言が多く出てくる時です。円安により日本の輸出企業の業績は好転しますが、海外、特に米国などの輸出企業は逆に悪化します。それまでは米国や欧州が今の円安を容認していると判断しても良いと思います。円の全面安により先進国や新興国の通貨はどれも昨年の3月時点を上回ってきていますが、一部新興国でまだ割安な通貨もあります。中でもブラジルレアルが面白いと思われます。ブラジル政府は一昨年のレアル高への対抗措置として外資の流入規制を昨年12月に見直し外資流入政策(ブラジルレアル高円安)にカジを切ったという記事がポイントになります。
 昨年の資産運用は金融緩和と円安により久しぶりに投資リターンが全ての金融資産で上昇し、投資家は久しぶりに嬉しい気持ちになっていると思います。しかし投資というものは、皆が幸せになっている状況の時には、相場は新たな対象を求め、現在の保有証券には下落リスクが首をもたげてくるものです。
 ここでアメリカの著名投資家ジョン・テンプルトンの相場格言、「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」という言葉に注意が必要です。現在の状況下で、どの証券が更に上昇し、どの証券が下落するのかを見極める必要があります。従って現段階で保有する有価証券の見直しが必要です。今年の相場予測をもとに、運用対象証券を決めたら、自分の保有証券をシフトさせることです(例えば債券重視から株式・リートに)。
 次に海外証券を多く持たれている場合、為替の見通しをもとに、円安水準で利益確定を行う必要があります。特に海外証券の中で、運用リターンに占める円安の影響は大きいものです。 そこで、円高になっても為替面で資産の下落をある程度抑制できる為替ヘッジ付きの商品に切り替える必要があります。昨年9月か10月頃の日経夕刊に「為替ヘッジ証券が人気化し、その残高が増加しています」という記事が掲載されていましたが、それらの投資家は11月以降の一番おいしい円安のメリットを受けていない訳です。今後の為替水準を勘案し、どこかで為替ヘッジ無しから、為替ヘッジ付きに切り替える時期が非常に大事になります。
 次に同じ投資対象証券では、年間トータルリターンの比較的高いものを選択することが重要となります。保有していなければ切り替える必要があります。見直しは売却で損が発生する場合でも必要です。年間の価格の推移を見れば、どのように運用利回りが低い証券でも、高値と安値の価格差は1割を超えています。高値を売却し、その後の安値を1割以下で購入すれば売却時に比べ、1割口数が多く買えるわけです。リーマンショック前の高値を購入している投資家でもこの作業を2回から3回繰り返せば、買い付け価格を下げ、結果的に損失は大幅に減少することになります。
 この方法は、自分の買い値を下げる工夫であって、次々と別の商品を売買することではありません。今年も投資のチャンスが多くあると期待できます。投資の学習をしっかり行ってください。買い付ける証券の価格の水準をチェック、どの状況で上昇又は下落するのかを理解し、常に買い付ける商品は他社の同じ対象証券と比較検討を行い、売買のタイミングを逃さないことを頭に置き、資産増加に励んでください。
 今年こそ不満・不安・後悔する運用から納得・安心・楽しみの出来る運用を目指してください。必ずそれが出来ます。
(資産運用アドバイザー 宮﨑 英壽 質問や学習を希望される方は連絡ください。連絡先℡090・5008・0874)

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