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26日、三重大学内の環境情報科学館で『都市環境ゼミナール』=伊藤達雄会長=の「40周年記念特別例会」が開かれ、会員ら80名が出席した。
同ゼミナールは昭和47年の7月に行われた三重大初の公開講座の受講者有志が中心となり、翌年の昭和48年1月20日に設立。当時四日市ぜんそくなどに代表される公害や伊勢湾台風などの災害が国民的な関心事となる中、個々の事例の原因追及という狭い視点に終始することなく、問題の根本であるより良い都市環境の創造に向けた研究に取り組み続けている。
今でこそ主流となっている大学・自治体・企業が一体となった産官学スタイルもいち早く実現。全国の都市環境政策の先進地視察のみならず、海外視察も続けており台風で中止になった一度を除き毎月欠かさず例会を開いている。
同大名誉教授でもある伊藤会長はこの40年を振り替えりながら「都市環境から考えると、次は地球環境にまで視点を移したらどうだろうと考えている。海外視察にも行っているが世界各国に目を移すと環境問題以前の問題がたくさんある。我々としては力の続く限りゼミを続けていきたい」と次の目標を語った。
その後、名古屋大学環境学研究課教授で日本環境共生学会会長の林良嗣さんが「21世紀後半の都市環境デザインを考える─公害・災害を超えて」という演題で講演。都市環境の問題を分析し、個人よりも更に多くの人の利益を追求する必要性や多様化する価値観の集約などの打開策を示した。
2013年1月31日 AM 4:59
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