

検索キーワード




ナビが「まもなく右方向です」と言ったので、右折レーンに入った。前もって右や左と教えてくれるからナビは素晴らしい。そう言えば、苦手だったと思いだした。
実は車の免許をとるまで、右と左の区別が苦手だった。間違えはしなかったけれど、とっさの判断に迷った。右はお箸を持つ方と、ひそかに指を動かしていた私である。
それが自動車学校でキープレフトを習ったら、しっかり会得。右と左は漢字も似ている。ライトレフトと言ったのが良かったかもしれない。ようやっと子どもの頃の苦手意識から解放されたというわけだ。
子供にとって、右と左の区別は難しい。東西南北のように固定しているわけではない。向きを変えたり、鏡に映った自分を見たりすると分からなくなってしまう。その上先生は、「右手を挙げて」と言いながら、自身の左手を挙げたりするので、先生と向き合っているから反対と考えていると混乱する。
この間、友人がひとりじゃんけんを誇示してきた。左右の手で勝負し、いつも右手が勝つ。両手同じに動こうとするのを、私も練習してグーチョキパーと同じ順序で繰り返してならできるようになった。今は右でランダムな手を出し、左でそれに負ける手を出すことに挑戦中である。頭は一つ手は右と左の二つ。区別はできても使い分けは至難の業である。 (舞)
2013年2月14日 AM 4:57