挙式を控え期待に胸を膨らませる二人

  『津・大門のおひなさん』(主催=津観音・だいたて街の会。後援=津市、三重県、津商工会議所)のメインイベントとして、3月3日に行われる束帯と十二単、おすべらかし姿で挙げる「おひなさま姿で結婚式」の今年のカップルが決まった。
 県内外からの応募の中から選考委員会によって選ばれたのは津市内に在住する池内大和さん(29)と、西浦夏希さん(30)の二人。
 現在、津市幸町でパン屋「ククサ」を経営する二人の出会いは、久居のベーカリーで共に修業していた5年前。パン職人として日々、技術習得に励んだ後、一昨年12月1日に現在の店をオープンさせた。
 もともとは今年の春に神社で神式の挙式を挙げようと考えていた時、大和さんの誕生日と同じ3月3日におひなさま姿の結婚式があることを知り、思い切って応募したという。
 当日は旭理容美容専門学校の長谷川早苗理事長が着付け(衣裳提供=すぎしん衣裳店)、11時半に白銀屋呉服店を出発。商店街で市民らの祝福を受けながら赤い毛氈の上を厳かに行進。12時には津観音本堂で岩鶴密雄住職が司式者を務め、仏前式が執り行われる。
 二人は「良い記念になりそうです。日頃お世話になっている地域の皆さんに晴れの姿を見てもらえたら光栄です」と、喜びもひとしおの様子。