暖かくなってきたので、ウォーキングを再開しようかと思っている。思っているだけでなくて、すぐに再開すればよいのだけれど、そこはそれ、決心というものが必要だ。
 でも、世間にはりっぱな方も多くて、冬の間もずっと元気に歩くグループを見かけた。朝ごはんの前に歩く方々もおられる。朝飯前の運動は健康にすこぶるよろしい。何より勤勉は美徳のひとつである。
 そんな一人と立ち話。「きょうは午前にプールに行って、午後からコーラス、そして…」とおっしゃる。「まあお忙しいこと」と言えば、「起きたきり老人と呼んでちょうだい」とにっこりなさった。活動的な生活スタイルを貫いておられる。聞いてうれしくなった。
 「ところでご主人はどうされていますか」と聞けば「別のことをするのが、夫婦円満の秘訣。私は一人で好きなところへどこへでも出かけていくの。家を出たら、出たっきり」。
 これぞ、理想の老境と見た。夫婦が元気にそれぞれどこかへ出かけていく。ボランティアでも趣味でも学びでも。一日の終わりには二人で寄り添い、話をする。裏付けとして、健康と、生活資金と、心の安定に恵まれている。
 私もそんな老後にしたいと思う。出かける場所をいっぱい作って、毎日家を出る。目指すのは寝たきり老人ならぬ出たきり老人だ。    (舞)