認証と「あたため2倍君」を手に…藪内代表

 (有)コーガッケン(高等学術研究所)=津市丸之内、藪内憲雄代表=が開発した省エネキッチン用品『あたため2倍君』に関する経営革新計画が、「中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律(中小企業新事業活動促進法)」に基づき、県から3月27日に承認された。同計画は、中小企業などの事業者が新たな事業活動を行うにあたり、収益の伸び率など目標を設定し、県に申請するもので、承認されることにより、地域産業の育成、地域経済の活性化と物づくりによる工場の雇用促進などへの貢献が期待されている。
 同社は過去40年間にわたり、時代や顧客の変化に合わせ様々な事業を展開。現在はスーパーコラーゲンCやプラセンタなどの健康補助食品の研究開発と販売を手掛け、顧客から多くの支持を得ている。
 一方で、原子力問題による電気使用料の値上がりと節電志向の高まりに着目し省エネ・エコ商品の開発に着手。多くの実験と研究により商品化に成功した『あたため2倍君』は電子レンジの中に置き、その上に2個の食品をを置いて加熱するもので、1個分の時間と電力で2個同時に加熱することを可能にした。
 同社によると「今まで1個ずつ、2個加熱するのにトータル2分~4分必要でしたが、これを使えば1回の加熱で済み、時間も1分~2分に短縮できます。6人家族で6回加熱していた場合なら3回で済みます。つまり1万回の加熱なら5千回分は節約でき、効果も大きくなります」と説明。
 さらに、国内生産にこだわり、材料の強度などを考慮して「出光・ライオンコンポジット」の協力を得て高品質の材料を使い国内で生産。高品質・高付加価値商品として日本製品の評価を高めると同時に、COの削減や景気回復に貢献することを目標にする。
 すでに大手コンビニが購入しており、地元発の全国区ヒット商品に成長する可能性も大きい。