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きのこ研究の専門企業「㈱岩出菌学研究所」=本社・津市末広町=が、津市垂水にあるきのこの栽培施設で、暗闇で緑色に発光する「ヤコウタケ」の試験栽培を初実施。今月中旬に見事、子実体の発生に成功した。
ヤコウタケは傘の直径が1、2㎝、軸が2、3㎝程の小さな、白っぽい色のキノコ。国内の自生地は高温多湿な小笠原諸島などで、夏に発生し、子実体の寿命は約3日と短い。食用ではなく鑑賞・観光用などに使われる。
人工栽培は、ヤコウタケの成長に合わせてタイミング良く温度・湿度を変えなければならないこともあり難しく、自生地以外ではなかなか見られない。
そこで、同社では、地元では珍しいこのきのこを、将来、様々な形で展示して子供達に鑑賞してもらおうと、今年に入ってから試験栽培を始めた。
同研究所副所長で、パラグアイで「姫マツタケ」を育てるなど、きのこの人工栽培に携わって15年の森園智浩さん(44)が、ペットボトルで作った容器に培養土と菌を入れ、発芽させるために20度、芽を育成するときは25度などの温度や、高い湿度を、厳密に管理。その成果が実って、次々と発芽し子実体が発生した。
森園さんは「発芽するまでうまくいくかわからなかったが幻想的な光を見たときは感動した。将来的には自生の状態と同じように、フェニックスの木に生えているところなどを子供達に見せたい」と話している。
2013年5月30日 AM 4:55
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