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25日、津市久居東鷹跡町の久居総合福祉会館3階レクリエーション・ホールで津市・津市民文化祭実行委員会主催の三重大学シリーズ、第49回文化講演会?「発見塾」が開かれた。主管=津文化協会。共催=久居文化協会。後援=同大学、本紙。
三重大学の持つ知識を一般と共有しようと各分野の専門家を招き隔月ペースで開いているもの。今回の講師は、同大学院生物資源研究科教授の成岡市さん。演題は『上野英三郎とハチ公は今の時代に何を伝えたのか?』。
成岡さんは「土壌は生きもの。そこには生きものがいて、美味しく健康に良い、安心・安全なものがつくられる。
農地では作物がつくられるだけでなく技術が蓄積され心も通うと芸術になる。また、そこには国土保全、国家、社会、人がある」と話した。また久居出身で農業土木の父・上野英三郎博士が世界の流れを見渡し、100年先を見通して制度をつくり、後継者を育てたとし、「忠犬ハチ公は人々の心に訴え、上野博士は日本の骨組みの屋台骨をつくった。この2人が揃って初めて、世界中の誰もが共感し、『そうだったのか』と理解できるものになった」と語った。
講演終了後には上野博士と忠犬ハチ公の顕彰歌「ああ忠犬ハチ公よ」=作詞・森本アキラ、作曲・多田逸郎=が会場に流れ、皆で口ずさんだ。また、久居げんき会サポーターが、同会が制作した「ハチ公音頭」を賑やかに披露し、会場を盛り上げた。
2013年5月30日 AM 4:55