2013年5月

 交差点に差し掛かった時、救急車の音が聞こえた。どちらから来ているかと確かめると、ちょうど目の前で、細い道へ曲がっていった。
 私も続いて交差点に入り、とろとろと救急車の後ろについて走る。緊急車両であっても、狭い道なので速くは走らない。赤いランプを点滅させながら、安全を確認しつつ慎重に前を行く。
 救急車の後ろ姿をじっくりと見た。漢字で津市消防、そしてTSU FIRE EMSとも書いてある。かわいいイラストもある。シロモチくんもかぶっている高虎の兜をかぶったかわいい子は津市消防のキャラクターではあるまいか。
 彦根のひこにゃんに始まったゆるキャラブームは、至る所にマスコットキャラクターを生み出した。子どもっぽいと言えば子どもっぽいが、親しみやすいと言えば親しみやすい。
 何より目に留まる。ぬいぐるみが歩いていれば近寄ってみたくなる。かわいいイラストが描いてあれば、視線はおのずとそこへ行く。救急車のイラストで、病人を助けるためにがんばっている救急の仕事に注目する人が増えれば、効果十分だ。 シロモチくん、ゴーちゃん、つつみん、みすぎん。いくつかの津市キャラクターを知っているが、この救急車のキャラクターは何という名前だろう。立体化というか、着ぐるみというか、存在するのだろうか。(舞)

段に秋野虫籠文唐織=後期(6月25日~)のみ展示

 津市垂水の石水博物館は明日24日から7月28日まで、「林原美術館所蔵名品展─能装束と色鍋島のコレクションから─」を開く。 岡山城天守閣の西側、旧二の丸屋敷対面所に位置する林原美術館は、日本をはじめとする東アジア地域の絵画や工芸品と、旧岡山藩主・池田家から引き継いだ大名調度品を中心とする珠玉のコレクションを所蔵している。
 同美術館は、岡山財界の雄、林原一郎氏(1908~1961)の確かな鑑識眼により蒐集された美術品を基に、同氏の遺志を継いだ遺族や知人たちの尽力で昭和39年に開館した。
 所蔵品は、林原一郎氏の個人蒐集品と、池田家所蔵品からなり、刀剣、武具、甲冑、絵画、書跡、能面、能装束、彫漆、螺細、蒔絵、陶磁、金工など多岐にわたり、その水準の高さは広く知られている。
 今展では、江戸時代に佐賀藩で焼成された鍋島焼の名品と、池田家旧蔵の能装束のコレクションから選りすぐりの逸品を展示。大名家が育んだ煌びやかな文化が堪能できる。
 入館料=一般500円・高校生以上の学生300円。開館時間=10時~17時(入館は16時半迄)休館日=月曜。問い合わせは同美術館津227・5677。

調印式で握手を交わす栗原学長(右)と中北校長

 16日、高田短期大学=津市一身田豊野・栗原廣海学長=で、県立明野高校=伊勢市・中北隆也校長=との『高大教育交流協定』の調印式が行われた。
 この協定は、教育に関する情報交換や教育連携の研究のほか、高大教育交流事業として、大学が正規科目の開放、高校生対象の特別講座、高校の授業・ガイダンスへの教職員派遣などを実施することが目的。
 同短大は、今年1月からこれまでに、津商業高校などとも同協定を締結しており、明野高校で7校目。同短大には明野高校出身の学生も多く、この協定により連携の緊密化に取り組んでいく。
 調印式では、栗原学長が挨拶で「短大の使命は地域貢献できる人材を輩出すること。本校へスムーズに接続するために一層連携を深めたい」と述べたのに続き、中北校長が「本校の教育方針を実現するため、子供達の自己実現を少しでもご支援頂ければ」と抱負を話した。

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