2013年5月

   わたしたちの会は、今年設立15周年という節目を迎えました。会の活動はボランティアだと思いますが、わたしは、このボランティアということばを今日までずうーっと自問自答してきました。
 ボランティアの定義は、「無償奉仕」ということでしょうが、そこには無償だから、多少ゆき届かなくても許されるという、あまえのようなフシがあります。わたしは、しばりのないボランティアだからこそ、心を引き締めてとりかかる必要があるのだと思います。 15年という節目の年に会名を改め、それに沿って、定款の活動目的も、より分かりやすく表現することにしました。
 会名ですが、里山のことを考え、見つめ続けてきましたが、かつて地域の人々がやってきたように里山という自然にとけこみ、ふれあっていこう、人間も自然も所詮おなじ地球の仲間じゃないか、この里山という自然を利用させてもらって共に子どもたちを育んで、地域の人々が支えあおうというのが根底にあります。 優美な大型の鳥ばかりが大切な鳥というわけではありませんが、わたしたちの拘わっている里山の周辺には、10数種の猛禽類が集まってきており、ピラミッドの頂点に君臨する彼らは、その場所が如何に生態ゆたかな森であるかという証左となっているのです。
 周辺には、いくつもの池が点在し、小川が流れ、里山の外周に畑や田んぼがあり、町を縦断する大きな川がたくさんの生き物の餌を提供しているからです。
 わたしたちは、まもなくオープンされる県立博物館の附属生態園=エコミュージアムとして、広く県民に愛される里山にできないかと模索しています。
 梅雨が訪れる6月のはじめ、ササユリがにおい、夏には、カブトムシやクワガタムシが現れ、秋には、アケビが熟する町のまん中に位置する里山、これこそ子どもたちが、体験学習をする場所としてふさわしい舞台であると思っています。 おこがましいことですが子どもたちを含め、青少年や大人も共々、人間形成への創造に取り組み、深めていきたいと願っています。
 里山の生態を守り、その奥深さにふれて、次代の夢を育てていくのがわたしたちの究極の願いです。
 《NPO法人 みえ里山自然ふれあいの会》 
 この新名称は、三重県の認証後に正式に表示されます。
(NPO法人 三重の里山を考える会事務局長)

丁寧に植樹作業を行う参加者たち

 津市美杉町奥津、JR名松線伊勢奥津駅近くで商工会女性会員有志が運営するミニ道の駅「かわせみ庵」=中田かほるさん=が、4月21日、開設4周年を記念して植樹祭を初開催した。
 かわせみ庵は同線の全線復旧後を見据え、同線や地域の活性化に取り組んでいる。植樹は、観光客に来てもらえるような景観づくりや、環境保全が目的で、市内外から家族連れや学生など100名が参加。朝、かわせみ庵に集合して近くの八幡橋〜下瀬戸橋周辺に移動し、市民から寄付されたもみじ30本を植えた。作業を終えると記念に、木に自分達の名札をつけた。その後、かわせみ庵で、つきたての餅と焼そばが昼食として振る舞われ皆で舌鼓を打った。「今秋紅葉するほど大きい木もあるので散策を味わってもらえると思う。一人でも多くの方に来てもらえれば」と中田さん。

 朝は納豆をかきまぜる。食通で有名な魯山人は四百回も混ぜたそうだが、ものぐさな私はせいぜい二十回。それで十分美味しい。
 たれをかけてから混ぜるか、混ぜてからたれをなじませるかというのも重要だという。たれで納豆菌が死ぬので、かけずに混ぜるべきだと聞いた。真偽のほどは分からない。納豆容器はかき混ぜやすいように、波型になっている。こうでないと、納豆が箸についてくるくる回ってしまって、具合がよくない。ちょっとした工夫だが、よく気が付いたと思う。
 遠い記憶の中にある納豆容器は経木だった。今でもこだわり納豆などに経木を見ることがある。ポリ経木というのもあった。風情はないが、自然素材より衛生的かもしれない。どちらにしても経木ではかき混ぜられない。普通の納豆はポリスチレン容器である。蓋をベリッと破ることができて、かき混ぜる時に蓋がじゃまにならない。こうなってから納豆を小鉢に移してかき混ぜるという習慣がなくなった。
 今では「パキッ!とたれ」容器。たれの入った蓋が半分に折れて、手を汚さずにかけられる。パキッの時にポリスチレンの粉が納豆に入りそうにも思うが、食べたところで問題にはならないのであろう。便利なのと音の楽しさで好評だという。 なんでもない所が誰かの工夫で少しずつ進化している。気が付くとうれしい。      (舞)

[ 27 / 31 ページ ]« First...1020...2526272829...Last »