仕事で入力をすることがある。きょうは、名簿の中に玄武という名前を見つけた。どんな人だろう。ごつい身体の強そうな青年だろうか。
 玄武は中国の神様の一つで、亀と蛇が合体したように描かれる。色なら黒、季節なら冬、方向なら北。暗くて、硬くて、強そうなイメージ。この名前の持ち主が、ひょうきんだったり弱々しかったりするとは思えない。
 だが、名前負けという言葉もあるし、名前と似つかわしくない人も珍しくない。どちらにしても、名前には親の思いがたっぷり入っている。
 名前も進化している。昔は漢字の意味を大切にしていた。それが、亜里抄だの江梨花だの、音を優先し、そこに漢字を当てはめるというパターンが増えた。近頃はますます難しくなっている。月と書いてルナと読む。緑夢と書いてグリムと読む。フリガナなしでは読めそうもない。
 戸籍法で人名に使える漢字が決められているけれど、読みには規制がないので、ルナもグリムも自由なのだ。ただ、毎度読みを説明する必要がある本人はどう思っているだろう。
 また、美姫さんや華恋さんが、若い美人ならば良いけれど、そうでない時にはどうだろう。「どんな漢字を書きますか」と聞かれることも多い。説明する時は辛いかもしれない。
 さて、玄武君は自分の名前を気に入っているだろうか。      (舞)

 津駅北隣のアスト津1階にぎわい交流サロンで今月1日から9日10時~19時、県内全9つのフィルムコミッションの活動内容を紹介するパネル17枚と、資料の展示が行われている。
 津駅前都市開発㈱が主催する小津安二郎監督生誕110年記念事業の一環。企画・運営は三重映画フェスティバル実行委員会。
 「津フィルムコミッションロケっ津」のパネルでは、三浦しをんさんの「神去なあなあ日常」が原作で、今月から津地域で撮影される映画のエキストラを募集。また画家・黒田征太郎さんが描いた映画「千年の愉楽」(尾鷲市で撮影)のポスター=写真左=もある。同実行委事務局の田中忍さんは「映画は見るだけでなく参加する時代。多くの人に、フィルムコミッションに登録してもらい撮影に協力して頂くきっかけになれば」と話している。
 ほかの出展団体は▼伊勢志摩フィルムコミッション▼ロケーション応援団菰野(LOOK)▼松阪フィルムコミッション▼東紀州プレス&フィルムコミッション▼ロケーションナヴィゲーター伊賀▼いなべフィルムコミッションFINE▼桑名フィルムコミッション▼よっかいちフィルムコミッション。問い合わせは田中さん℡090・8735・8971へ。

好評を博した昨年の「卒業設計展示会」の模様

 毎年恒例となった日本建築学会が主催する「全国大学・高専卒業設計展示会」が今日6日から8日まで、三重大学三翠ホールロビーで開催される(9時~17時。最終日は16時まで)。入場無料 
 同展示会は、全国の大学、短大、工業高等専門学校などの建築系学科で昨年度行われた卒業制作の中から優秀な作品(建築設計図面)をピックアップし三重会場をはじめ、全国30数カ所で巡回展示している。
 作品は、社会性を反映させた提案、学生ならではの発想や夢が盛り込まれたものなど力作揃い。昨今はコンピュータ・グラフィックを使った表現が多く使われ、図面が読めない人でも学生らの熱いメッセージを感じることができる。
 三重大では「一般市民の方や、高校生、小中学生にも、建築の素晴らしさや楽しさを体感していただきたい。ぜひ足を運んで下さい」と話している。
 問い合わせは三重大工学部建築学科の毛利助教℡059・231・9477。

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