生徒らに幼児教育について話す大川理事長

 津南ロータリークラブ(奥田邦雄会長)と津市立橋南中学校は17日、同校で生徒を対象にした「職業講話」を実施した。9年前から毎年行っているもので、5教室に分かれ、5名の会員が授業形式でそれぞれの専門分野に関する話を通じて職業観を語りかけた。
 講師の一人、学校法人大川学園理事長の大川吉祟さんは幼児教育について講話。はじめに大川幼稚園で教育の一環として行われている鼓笛隊の取り組みを例に挙げ、「成長していく子供達の姿を見るのは先生達にとって最高のやりがい。幼児が育つということは先生や友達との楽しい思い出体験の繰り返し、一瞬、一瞬の積み重ねだが、子供はとても敏感で鋭いので、絶対に手を抜かず、徹底してやることが重要」と説明。
 また、人格形成には幼児期からの環境が大切であるとし、「将来、この三重県で頑張っていく人になってもらうには、幼児期に良い思い出をたくさん作ってもらうことが大事」と話すと共に、同学園が所有する里山で実践している〝遊びを通じて感性を育む〟ことの必要性を強調。さらに、子供の判断力や決断力を伸ばすには、幼児期からの〝国語力〟を養うことが大事であることや、人として必要である良好な人間関係の構築やコミュニケーション能力を涵養するには、幼児期の教育が重要であると指摘。教育環境づくりの重要性を説いた。