生徒に語りかける森さん

 5日、県立津商業高校で行われたインターンシップ事前研修の中で、㈱森清=津市寿町=の専務取締役の森良徳さんが高校生を対象にした講演を行った。
 様々な企業で実際に職業体験をする同校のインターンシップ研修を前に社会人として必要な知識やマナーを学んでもらおうと津商工会議所が地元経営者を講師として派遣しているもの。 この日は大学・短大・専門学校も体験授業を行っていた。
 学生約70名を前に森さんはまず、明治30年から120年以上続く建築会社である自社の家づくりやリフォームといった日々の業務内容を説明。
 その後、自身の体験談に移り、なんとなく日々を過ごしていた大学生活から、厳しい就職活動を経て、なんとか就職できた会社での様々な人との出会いが人生を大きく変えたという経験から「今後、就職や進学をされると思うが、よい出会いを掴んでほしい。そして良い出会いを掴むには与えられたことを一生懸命やること」と学生たちにアドバイスをしていた。

 「福島のこどもたちを三重へ」プロジェクト実行委員会=大橋宏雄代表=が、8月に福島の子ども達と一緒に遊んでくれるボランティアスタッフを募集している。
 同プロジェクトは福島第一原発事故による放射能問題の中、福島で生活している児童の一時保養を今後20年間続けていこうという考えのもと、三重県内の若手僧侶が中心となり、宗派を超えて昨年から取り組んでいる。今年で2回目。
 福島の子どもたちが放射能を気にせず思い切り笑い、遊んで、食べて健やかに夏休みを過ごしてもらうのが目的。
 期間は①8月19日~8月20日・伊勢市内②8月21日~23日・志摩市内。
 ①に参加できる人は7月29日に津市一身田町の高田本山専修寺内の会議室、さらに②に参加できる人は①に加え8月7・8日に志摩市内で行う事前一泊研修にも出席が必要(スケジュールの合わない人は実行委員会まで相談)。参加費用は無料だがボランティア開催場所までの往復交通費は各自が負担。
 申し込み締め切りは7月28日。
 問い合わせは同委員会ボランティア担当の浄徳寺副住職・佐藤弘道さん℡059・256・5280へ。

花や葉を使った美しい展示作品

 津市新町のプラザ洞津ロビーで、31日まで9時~17時、日本レミコ押し花学院講師で四日市市在住の竹内美慧子さんによる「現代押し花アート展」が行われている。
 竹内さんは20数年前、子育てを終えたのを機に趣味として押し花を始め、現在は四日市市で教室を開くほか、花育アドバイザーとして児童対象の作品制作の指導も行っている。限りなく変化する自然を相手にできるのが制作活動のやりがいだという。
 同展を開くのは今年で4回目。昨年は、古希を迎えた記念の展示を行い、今回は今年の新作を中心に21点を出品した。桜・バラ・各種あじさいをあしらった作品や、ゴーヤを使い岩を表現するなど工夫を凝らした風景画などが並んでいる。
 竹内さんは「これから皆さんと出会って、押し花を作ることを媒体に、楽しい輪が広がれば。趣味ですが技術と思い入れは深く、極めたい」と話している。

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