学生らに講話する杉田社長

 三重県中小企業団体中央会=津市栄町、県合同ビル6階=は19日、地域中小企業の人材確保・定着支援事業の一環として、鈴鹿国際大学・国際文化ホールで、㈱杉新衣裳店代表取締役社長の杉田真一さんを講師に招き、第1回人材育成塾を開講。約70名の学生が受講した。
 これは同大学のキャリアガイダンス授業の第14回も兼ねており、企業トップの生の声を聴き、社会人としての心構えを学ぶと同時に、今後の就職活動などに活かす。 
 杉田さんは、「経営者は会社と社員の両者が目指す方向性が一致する環境を作らなくてはいけない。そうでなければ、どんな優秀な社員でも、その能力を生かすことはできない。それを実現するには社員全員がどんな些細な情報でも共有するべき。我が社では毎日の朝礼と夕礼で徹底的に報告し合っている。その積み重ねが、お客さんへのサービスや満足度の向上といった共通の方向性につながっていく」と話し、会社全体の一体感の醸成の重要性を指摘。
 また、自分で判断し、行動できる社員教育と職場環境づくりにも触れ、「社員を信じること、任せること、援護(フォロー)することが大事。そうすれば社員はやる気を出してくれ、自ら進んで行動してくれる。
 もう一つは、決して言い訳をしないこと。これはすごく重要。仕事を頼んでも言い訳されたら、その人はもう『それだけの人』と思われ、だれも頼まなくなってしまう。『頼まれ事は、試され事』であると考え、積極的にトライしてほしい。決して〝NO〟と言わす、まずは〝YES〟から始めてほしい。
 人の違いは思い込みの違いなので、まずは真似をすることから始めよう。貪欲に真似していれば、次第に自分なりの個性が出てくる。経験もないのに、やらないのはダメ。人間の器は、そう違わない。心の中のプラス思考、マイナス思考の違いである。例えば、口からマイナスの言葉を出すと、心の中のプラスのエネルギーがマイナスのエネルギーに変わってしまう。だからマイナス言葉は使わないで」などと話し、仕事への前向きな姿勢が自分の成長になると説いた。