認定証を手に…飯山さん(中央)

 『ai福祉タクシー』=津市美里町家所=が、今年から始まった津市消防本部による「患者等搬送事業認定」を受けた。
 患者等搬送事業は、重篤患者を搬送する救急車を呼ぶほどの緊急性がない人の入院・通院・転院や各種福祉施設への送迎などを提供する民間のサービス。高齢者や身体障害者が主に利用している一般的な福祉タクシー業者もこのような業務を行っているが、この認定制度では、車両にバックバルブマスクなど救急用資器材を揃えることに加え、搬送担当者にも応急処置の知識と技術修得を義務付けるなど利用者の安心・安全を守るために事業者側に厳しい基準を設けているのが特長。認定期限は5年。更新には2年毎の講習受講が必要となる。
 同様の認定制度は平成20年頃より東京で始まり、救急出動の負担緩和や救急車が確実に不足する大規模災害発生時に備え、全国に広がっている。津市消防本部管内でも昨年度の救急車出動件数が初めて1万3000件を超え、その内の半数以上が軽症者という現状があるため、その緩和への貢献も期待されている。
 今年の5月17日~19日の3日間にあった第1回目の講習には8業者10名の搬送担当者が受講した。
 ai福祉タクシーでは、ワンボックスカーを改造した専用の福祉車両を使っており、車椅子だけでなくストレッチャーも対応可能。近年では、市内にサービス付高齢者住宅の増加に伴いニーズも急増しており、お年寄りたちの通院や買物の足だけでなく、時には観光の足として日頃から利用されている。今回は、使用車両の関係で車椅子限定の認定を受ける業者が多い中、車椅子とストレッチャー両方に対応できる業者として認定を受けている。
 7月26日に津市消防本部で認定証を受け取った同社代表の飯山潤一さんは「講習で応急処置などを学んでみると驚くことばかりだった。普段の業務の中でも、利用者さんに、より一層安心・安全を感じて頂けると思うし、大災害が発生時には我々が動くことで間に合うこともあるはず」と笑顔で話していた。
 津市では10月に第2回の講習を開催予定。
 認定制度の問い合わせは津市消防本部救急課℡059・254・1603へ。
 ai福祉タクシーへの問い合わせはフリーダイヤル0120・898・113。