かつて津市橋南地区に町名があり、現在も公園に名前を遺す津藩の重臣・佐伯権之助の子孫、佐伯朗(さえき・あきら)さん=42、東京在住=が、趣味の高虎家臣団研究の集大成としてこのほど増補『藤堂高虎家臣辞典  附  分限帳等』を自費出版した。
  平成6年に出版した『藤堂高虎家臣辞典』=A5判160頁=を全面的に再検討改訂し、新たに判明した事跡や人物も加えた上、前回は明記しなかった記述の典拠を全て明記しているのが大きな特色。また前回附記した大坂両陣出陣兵制、功臣年表に加え、新たに高虎死去時はじめ2代高次、7代高朗、10代高兌、11代高猷時代など6種類の分限帳(家臣名簿)を所載しており、資料性が大幅に向上している。
 佐伯さんは「高虎の栄達を支えた多彩な家臣達について興味を持って頂ければ幸いです。また本書を読んで気づいた点があればご教示をお願いしたい」とコメントしている。
 A4判214頁。200部作成、価格4500円、送料350円。希望者は氏名・住所・電話番号・冊数を明記しFAX03・3594・2180へ。折り返し振込口座を連絡してくれる。