「まっちゃん」といっても人ではない。韓国かぼちゃである。ズッキーニのように未熟な状態の実を食べる。産直で見つけて即座にかごに入れた。
 薄く輪切りにして、塩コショウ。小麦粉と玉子を付けてフライパンで焼く。一種のチヂミである。
 ポン酢とコチュジャンのたれで食べると、柔らかいタケノコのような食感。かぼちゃのほのかな甘みにたれの辛みが加わっておいしかった。
 私が韓国かぼちゃに手を出したのは、韓流ドラマの影響が大きい。オモニが法事のごちそうを用意する場面で、フライパンで丸いものを焼いていたのが、このかぼちゃであろう。長い間の疑問が氷解した。
 他にも気になる食べ物がある。ヒロインが台所でやけ食いをする場面。ステンレスのボウルにキムチや何やらを入れて、かき混ぜながら食べている。大きなボウルを抱え込んで豪快に食べる様が、いかにもおいしそうで、食べれば涙もストレスも飛んでいきそうだ。
 こんな風に、ドラマや映画で外国の風俗を知り、興味を持つことがある。また反対に、日本を描くドラマや映画が外国へ行き、日本の風俗や文化を紹介することもある。小説や映画、美術、音楽だけでなく、一般人のブログや動画によって日本理解が深まることもあるだろう。
 珍しいかぼちゃを食べてみるのも草の根の国際文化交流である。(舞)