昨日、ホーム百科事典を資源ごみに出した。買った時は何万円もしたはずだが、もう使わない。何か分からないことがあったら、ネットで調べる。料理も病気も園芸も生活の知恵も、ネットに出ている。
 もちろんネット情報がすべて信頼できるわけではないが、それを踏まえた上で利用する。重要な調べ事なら、サイトの信頼性を確認したり、他のメディアを併用したりすればよい。
 分からないことがある時、「教えて」というキーワードとともに質問を書いて検索すると、誰かがどこかで同じ質問をし、どこかの誰かが答えている。たいていのことはそれで解決できる。
 近所づきあいや家族関係の悩みさえ、どこかの誰かが質問している。そして様々な人の様々な答えが披露されている。昔、ラジオや新聞に「人生相談」のコーナーがあったが、それがネット上にあるのだ。
 そして、ラジオや新聞の人生相談が面白かったように、ネット上のそれも面白く、世の中が分かる。様々な人が様々なことで、悩み、怒り、悔しがって質問を書いている。
 嫁と姑の確執も、男女間のもめ事も、友人間のいざこざも、自身の生き方についての疑問も、それぞれ似通っていたり、違っていたり。それに対する答えも違っていたり似通っていたり。人は実に様々なことを考えているのだ。だから、小説と同じくらい面白く読める。(舞)