2013年10月

 障害者雇用率が全国ワースト3の三重県では、現状の改善が大きな課題となっているが、11月17日13時半~16時半にアスト津4階のアストホールで産官学連携で新たな雇用創出をめざす『ひろげよう!はたらくよろこびフォーラムinみえ』が開催される。主催=三重大、津市、県教委、稲葉特別支援学校。社会に必要な能力と技術を持った人材育成や、受け入れる側の企業の体制づくりなど、実践的な事例を交えながら学ぶ。 

  従業員数が50人以上の会社には、そのうち2%以上の障害者雇用が義務付けられているが、昨年6月1日現在の県内の障害者雇用率は1・57%と全国ワースト3。過去には2年連続で全国ワースト1になったことがあるほど〝低空飛行〟を続けている。これを受け、三重県労働局ではホームページを活用した情報発信に力を入れるなど、改善に向けた取り組みに注力している。
 ただ〝数字ありき〟の雇用率改善だけでは問題の根本解決とならないばかりか雇用される側の障害者と雇用する側の企業とのミスマッチが予期せぬ不幸な結果を招いてしまうケースも少なくない。従って、問題の解決には労働現場で必要とされている能力や技術を持った人材を育成する『学』、障害者の特性を理解しつつ適切な労働環境を提供する『産』、両者を支えていく『官』による三者一体の取り組みが必要不可欠。
 そこで、11月17日に開かれる『ひろげよう!はたらくよろこびフォーラムinみえ~企業、行政、大学と一体となった障がい者雇用創出とその取組』では、主催の三重大学地域戦略センターなどが中心となって、問題解決に向けた現実的な方法を提示していく。
 当日はまず、障害者の自立に向けた施設の経営革新を軸に、ビジネスに挑戦する施設や、企業で働く障害者の紹介などを行っている季刊誌『コトノネ』を発刊している㈱はたらくよろこびデザイン室編集長・里美喜久男氏が『障がい者雇用とメディアによる情報発信の有効性』を演題に講演。全国の先進事例を交えながら、どのような形で障害者たちが社会で活躍しているのか、また環境づくりに取り組んでいるのかを紹介する。
 続く、座談会「障がい者雇用の新しい試みと、経営の真価」では、三重大副学長の西村訓弘教授を座長に、全従業員の27%に当たる障害者を雇用している四日市市のパン製造販売会社「コーンブルメ」社長の樋口豪男さん、障害者を職員として雇用しており、障害を持つ学生たちも学び易い環境づくりを実践している三重大の教育学部准教授・菊池紀彦さん、障害者雇用カフェの開設に向けて尽力するなど様々な施策を展開している三重県雇用経済部障がい者雇用推進監・瀧口嘉之さんが参加。障害者施策については、ともすれば理想論や感情論が飛び交いがちだが、この座談会では3人が産官学それぞれの立場から実践する取り組みを紹介したり、客観データに基づく冷静な視点から障害者雇用の明日を導き出す。
 そして今後、県内でどのような道筋を立てて人材育成や職場環境づくりに取り組んでいけば良いのか、という大きな課題に現実的な解決策を示していく。
 ひと口に障害といっても身体、知的、精神と3区分に分かれており、それぞれ全く違う特性を持っている。一人ひとりの障害の重さも千差万別なので、企業で働くという選択肢が必ずしもベストとはいえないが、特別支援学校の卒業生の大部分が社会に出るチャンスすら与えられていないという現実がある。然るべき教育や職場環境さえあれば、十分に活躍できる力を持った人材が埋もれてしまっているのは社会的に大きな損失といえるだろう。
 近年、CSR(企業の社会的責任)という考え方の広まり方からも、障害者雇用への関心は高まりつつある。今回のフォーラムは、実践に移せる具体的なヒントやアイデアが得られる貴重な場になりそうだ。
 参加費無料。聴講希望者は会社名と所属先、〒、住所、、役職名、氏名、座談会で質問したいこと、当日の交通手段を明記し、三重大学地域戦略センターFAX059・231・9899へ申し込み。詳細などのフォーラムに関する問い合わせは三重県立稲葉特別支援学校津221・1221、県教委特別支援教育課℡津224・2961へ。

山田町のゆるキャラ「ヤマダちゃん」「たけちゃん」と津のゆるキャラ達(山田町にて)

 おはようございます!津に来て戦隊ツヨインジャーのツヨレッドです!
 熊本のくまもん、今治のバリィさん、彦根のひこにゃん、今や地域の情報発信や活性化にはかかせない存在になったご当地キャラクター。
 津市でも、シロモチくん、ゴーちゃん、ツヨインジャーをはじめとする11のキャラクター(通称「津ぅキャラ」)達が津市を盛り上げるために日夜、活躍しています。
 ご存知のとおり、各キャラクターは、それぞれ生まれた時にPRを行う使命をもっており、シロモチくんなら城作りの名手、藤堂高虎公、ゴーちゃんなら幼少期を津で過ごした浅井三姉妹の江姫、ツヨインジャーなら津の良い(ツヨイ)もののPRなどです。
 私の考えるところでは、ご当地キャラは全国区の観光地や名所でなくとも、地域の「やる気」を原動力に、一流の観光地と戦える武器になりえると思います。そんなキャラクターたちの活動の転機になったのが、2011年3月11日の東日本大震災の発生でした。そのとき日本各地でイベントや行事が中止や自粛となりました。もちろんキャラクターの出演も自粛ムードになりました。
 そんな中、我々は「こんなときこそ地域を笑顔にするキャラクター達の力が必要なんじゃないか!」と奮い立ち、仲間たちに声をかけ、ともに街頭でのキャラクターによる募金活動を行いました。この募金活動にはたくさんの方の協力や賛同をいただき、おかげさまで多くの募金を被災地に届けることが出来ました。
 このとき強く感じたのが、キャラクターには地域を元気にするだけでなく、いろいろな人の思いを実現させる「力」があるということでした。
 そして翌年2012年8月には、それら津市内のキャラクター活動の熱心なメンバーを集め「津ぅキャラえがおとどけ隊」を結成し、みえ災害ボランティア支援センターの「ボラパックⅡ」にて、岩手県山田町への災害復興のボランティア活動に参加しました。
 山田町では、キャラクターで仮設住宅や各福祉施設を訪問し、キャラクターとの「ふれあい」を通じ、被災地の皆さんが少しでも「笑顔」になれるような活動をしました。どの訪問先でも子どもたちは笑顔で出迎えてくれ、ある施設ではおばあちゃんが「よく山田町まで来てくれました」と涙を流しながら握手をしてくれたこともありました。
 このキャラクターでの活動が被災地の皆さんを勇気づける「心の復興」の一助になればと心から感じるとともに、我々も山田町のみなさんから震災復興にかけるかけがえのない「思い」をもらったような気がしました。
 その思いが通じたのか、津ぅキャラたちの活動が山田町のみなさんの印象に大きく残り、今年になり山田町にご当地キャラを誕生させようという事業に発展しました。
 我々「津ぅキャラえがおとどけ隊」のメンバーもこの制作実行委員会に入れていただき、キャラクター制作や運営のアドバイザーとして、制作会議や選考会などに数回参加させていただきました。
 そしてついに、9月15日「復興山田がんばっぺし祭り」にて、山田町のご当地キャラ「ヤマダちゃん」「たけちゃん」が誕生し、無事お披露目することができました。
 この山田町のキャラクターが、山田町のみなさんを笑顔にし、その笑顔が自らの力で前向きに未来へと歩むことができる「原動力」になって欲しいと切に思います。
 最後に、キャラクターと子ども達がふれあうことで、それのことが子どもたちにとって「楽しい思い出」として、将来、この地域で生きていこうという「地域愛」へと育まれていくのではないでしょうか。
 これからも、津市の情報発信、地域活性化だけでなく、地域のみなさんが自分たちの住む地域に愛着が持て、子どもたちの笑顔があふれる「誇れる地域」に少しでも近づけるよう津ぅキャラたちはがんばります!今後とも津ぅキャラたちの応援よろしくお願いいたします!
 (ツヨインジャー(ツヨレッド) 津ぅキャラえがおとどけ隊 隊長)

受験者たちでにぎわう試験会場

 27日、津商工会議所で、津市観光協会主催の第2回『津ふるさと学検定』の試験があった。
 同検定は、津市内全10地域の歴史を中心に、様々な分野の知識を学びながら郷土愛や連帯感を育むことを目的に昨年より開催されている。専用テキストに収録されている問題は、主管の津市観光ボランティアガイド・ネットワーク協議会加盟の各ボランティアガイド団体が持ちよったものを基に制作している。その中から出題される全120問の得点で合否を判定した。
 今年は、各団体が出題範囲に登場する史跡を巡り、受験者の勉強をサポートする現地説明会を実施。参加者たちからも好評だった。
 今年の受験者は81名(志願者は100名)。年齢層は12歳の中学1年生から88歳と幅広く、女性の割合が約4割を占めていた。更に横浜、広島からはるばる来津するなど、熱意溢れる受験者がいるのも印象的だった。試験後、榊原温泉ペア宿泊券などが当たる抽選会で盛り上がっていた。
 合格者は、初級(80点~99点)33名、中級(100点~109点)16名、上級(110点以上)6名。120点満点達成者1名。 

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