出展作品たちに囲まれて…川喜田敦さん

 5日~8日、津市一志町高野の小渕病院内の研修センター・備伊巣で、二代半泥子こと川喜田敦さん(75)の陶展「曲ちもん 疵もん 潰れもん展」がある。時間は10時~18時(最終日は16時まで)。協力=津高校昭和32年卒有志。
 敦さんの祖父である川喜田半泥子の作品や桃山時代の名品は曲がり・疵・潰れなどを直し、持ち味として作風に取り入れているものが多い。〝そのまま〟を受け入れる祖父譲りの作陶法を受け継ぐ敦さんも、窯の高熱で歪んだものなど、普通ならば捨ててしまうような作品にも補修を加え、新たな命を吹き込んでいる。
 2年前に同じテーマで作品展を開いた際も大好評で今回が3回目。今展には茶碗を中心に約300点を出展。敦さんは、「疵もん・割れもんを直して生かすのは日本人特有の美学。こんなものを焼いたり、直して使えるようにしてあるのかと作品を見ながら楽しんで頂けるはず」と話す。
 事前の問い合わせは竜合窯℡059・268・1507。当日の問い合わせ℡090・7863・9355(藤田さん)、℡080・6915・0707(青山さん)。