出展作品たちに囲まれて…川喜田敦さん

 5日~8日、津市一志町高野の小渕病院内の研修センター・備伊巣で、二代半泥子こと川喜田敦さん(75)の陶展「曲ちもん 疵もん 潰れもん展」がある。時間は10時~18時(最終日は16時まで)。協力=津高校昭和32年卒有志。
 敦さんの祖父である川喜田半泥子の作品や桃山時代の名品は曲がり・疵・潰れなどを直し、持ち味として作風に取り入れているものが多い。〝そのまま〟を受け入れる祖父譲りの作陶法を受け継ぐ敦さんも、窯の高熱で歪んだものなど、普通ならば捨ててしまうような作品にも補修を加え、新たな命を吹き込んでいる。
 2年前に同じテーマで作品展を開いた際も大好評で今回が3回目。今展には茶碗を中心に約300点を出展。敦さんは、「疵もん・割れもんを直して生かすのは日本人特有の美学。こんなものを焼いたり、直して使えるようにしてあるのかと作品を見ながら楽しんで頂けるはず」と話す。
 事前の問い合わせは竜合窯℡059・268・1507。当日の問い合わせ℡090・7863・9355(藤田さん)、℡080・6915・0707(青山さん)。

 生ゴミを出したら、手にひどい臭いがついて、せっけんで洗っても落ちない。一昨日捨てたイワシの腸が浸み出していたらしい。
 ゴミを出す時に、ポリ手袋を使えばよかった。分かっているのに、つい素手で仕事をしてしまう。百枚入り数百円のポリ手袋だが、手を洗えば済むところを使い捨てるのに気が引ける。ゴミも増えるし。
 使い捨て時代の直中を生きてきたのに、こんなところにエコ意識を持つ自分が厄介である。使い捨てカイロ、使い捨てコンタクト、紙コップ、使い捨てライター、使い捨てカメラまであった。
 医療器具や、食品関係では、使い捨ての方が清潔で安全であったりする。注射器やコンタクト、おしぼりや割り箸がその代表例である。
 利便性や経費節減を追及した結果だったりもする。食品トレイや弁当パックなどは、回収や洗浄の手間と人件費を節約できる。
 でも、社会は変わってきている。重大なのはゴミ問題だ。レジ袋も使い捨てだったが、今ではエコバッグ持参が買い物の基本姿勢となった。
 資源の少ない国で、使い捨てを標準としてはいられない。買わなければゴミが減る。作らなければ資源の節約になる。使い捨て製品の発生を抑える方向に進むのは間違いないだろう。昔のように鍋を持って豆腐を買いに行くような暮らしになるだろうか。   (舞)

「ぶらり♪さかぐラリー」のガイドブック(右)と三重県観光キャンペーンエリアパンフレット

 今月1日から、三重県観光キャンペーンの一環で、中南勢の酒蔵を巡るスタンプラリー企画『ぶらり♪さかぐラリー』がスタート。 津市羽所町のアスト津1階で津市観光協会が運営する「津駅前観光案内所」がガイドブックを配布している。
 この企画は、県内各地域ごとにスタンプラリーのテーマを設け行われているもの。実施期間は来年3月2日まで。さかぐラリーのガイドブックでは津市の小川本家・寒紅梅酒造・今村酒造などの参加酒蔵のほか酒に合うつまみやスイーツ、名所も紹介している。各市町でしか味わえない食との出会いを楽しんでみては。
 参加方法・プレゼントは…①参加酒蔵に事前連絡し訪問日を決める②酒蔵を訪ね、蔵元の歴史や酒造りの話を聞きながらスタンプを集める③スタンプを3個集めるごとに先着千名にオリジナルおちょこを贈呈④5市町の酒蔵を巡りスタンプを5個集めると抽選で60名に参加酒蔵の酒や市町の特産品などの豪華景品をプレゼント。
 詳細はガイドブックに記載。問い合わせは津駅前観光案内所℡津246・9020または同キャンペーン推進協議会事務局℡津224・2282へ。

 日本橋・夕涼み市に出展 津の名物や三重

 同協会では、東京都内での津の物産販売にも取り組んでおり9月6・7日、県の首都圏営業拠点「三重テラス」=東京都中央区日本橋、浮世小路千疋屋ビル1・2階=のオープン記念プレイベントとして、同ビル横で行われた「夕涼み市」にも出展した。
 平治煎餅、安濃津ばきやゆるキャラグッズを販売したほか、三重テラスの買い物券を配布し、津や三重の魅力をPRした。
 9月28日にオープンした三重テラスでは安濃津ばきや㈱丸大大森の海苔、東洋軒のブラックカレーレトルトなど津の名物も販売されている。同協会では「3カ月に1回ぐらい三重テラスに出向き、会員さんの商品や津市の良い所をPRしたい。東京とは距離があるが、直接お話しするほうが伝わりやすいので、対面して津の旬の情報や観光パンフレットを提供したい」と話している。

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