今月下旬から11月末にかけて、今年も津市の中心市街地で『秋の中心市街地活性化連携事業』として様々な事業が行われる。今年は三重大学地域戦略センターが津市と共催で企画を推進。アスト津、津センターパレス、松菱を結ぶパネル展で津城、上野城や津藩の藩校である有造館や崇廣堂だけでなく、子孫の協力を受け、有造館の初代督学・津坂東陽の資料を展示するなど、多彩な内容で中心市街地を盛り上げる。 

 秋の中心市街地活性化連携事業は、津駅前、大門、丸之内、津新町周辺にある11の会場で様々な団体が実施するイベントを一体的な事業と捉え、中心市街地活性化と商業振興をめざす。今年は三重大学地域戦略センターと津市との共催。
 今回のテーマは「来て、見て、知って、楽しんで」。一連の事業の中で同センターが直接運営する事業のひとつが、11月1日~30日10時~17時(アスト津のみ27日に終了)、アスト津、津センターパレス、松菱会場で開催する『津と伊賀上野~お城と藩校に見る歴史文化』。
 アスト津会場は1階にあるにぎわい交流サロンが会場。「有造館と崇廣堂の歴史」と題し、幕末に数多くの傑物を輩出した津藩校の有造館と伊賀城下にあった支校の崇廣堂について紹介する。更に22日、23日には特別展示として有造館の初代督学(校長)の津坂東陽の子孫である津坂治男さんの協力で「孝経発揮」など貴重な資料も公開する。
 津センターパレス会場は地下1階が会場。こちらは「江戸時代の津城の姿」が題目で、津城の復元模型や城下町絵図など11の資料を展示する。1階のミニギャラリーでも「よみがえれ津・大門」写真展を開催。明治のにぎわいから戦災より力強く復興するまでの津のまちの姿がみられる。
 そして、松菱会場では6階特設展示場で「藤堂藩と伊賀上野城」をテーマに伊賀上野城の写真や高虎公の功績について解説を加えたパネルを展示する。
 これら一連のパネル展示自体は、小規模だが地域には貴重な歴史資料が数多く存在する。同センターにとっては、津城再建への機運も高まる中、それら資料の受け皿となり、津の歴史を伝える郷土資料館の必要性を訴えるという意図もある。
 その他、前記の3会場に加え、特別展「伊勢参りと津観音」を11月30日まで開催している津観音に設置してあるスタンプを集めると様々な賞品が抽選であたるスタンプラリーにも応募が可能と巡る楽しさも演出。
世界最高峰のプラネタリウムを備えたドームを併設した岡三証券津支店や百五本店の移転に伴い中心市街地活性化への兆しが見える中、一連の事業による更なるにぎわいの創出が期待されている。
 その他の各会場のイベントは…▼アスト津会場…10月25日、生命食体感シンポジウム2013。11月2日~3日、津橋北公民館文化祭。11月17日、ひろげよう!はたらくよろこびフォーラムinみえ 。15日・29日、赤塚園芸教室。
 ▼大門大通り商店街…18日~、オーデンビルで大門いこにこ広場。27日、大門ハロウィンパーティー。
 ▼津観音会場…11月18日9時~、津観音縁日。
 ▼丸之内商店街&フェニックス通り会場…11月3日高虎楽座&農林水産祭り。
 ▼津リージョンプラザ会場…11月28日、第10回高虎の集い
 ▼中心市街地全般…12日有造館ウォーク、24日、津の真ん中ウォーク。