津市歴史健康ウォークの今年度第1回美杉コースが6日行われた。主催=津市・津市歴史健康ウォーク事業実行委員会。
 天候が少し心配され、実際開始時には時折小雨がぱらついたが、名松線・代行バス(3台)は東京の満員電車にも似た超満員。「毎日これなら赤字解消」の声も出たほど。110名の自家用車組も含め260名が市内外から参加した。
 コースはJR伊勢奧津駅をスタート地点に、暖簾街で知られる奧津から沿道の民家の花々が美しい須郷、鐘楼門のある正念寺を経てかつては山賊も出たという伊勢本街道屈指の難所・飼坂峠を越え、上多気の北畠神社・北畠氏館跡庭園などを見学し、途中、突きたての餅の振る舞いも受け、道の駅みすぎがゴール。約8・2キロ。
 今回の白眉は雨上がりの北畠氏館跡庭園。雨に濡れ鮮やかさを増した苔の緑に包まれた武家庭園の豪壮な岩組が一層陰影を深くし、美しかった。長椅子に腰を下ろし、じっくり堪能する人も多く、『津の宝』を実感していた。
 第2回は11月24日、美里コース。第3回は来年3月9日一志コース。事前申込不要、参加無料。問い合わせ津市文化振興室℡津229・3250。