河芸「江」の会の会員たち

尾前神社での現地研修会

 第5回目の団体は、「河芸『江』の会」=奥田寿一会長(81)、会員17名=。 同会は、平成21年、23年のNHK大河ドラマが津市や同市河芸町にゆかりのある「江~姫たちの戦国~」に決定したのを機に、河芸地域社会福祉連絡協議会の会議で観光ボランティアガイド団体設立の気運が高まり22年4月、結成された。
 会員は町内在住の60代~70代が中心で、江が幼少期を過ごしたと言われる伊勢上野城跡(現・本城山青少年公園)や、伊勢街道上野宿などをガイドしている。 また、同公園を利用する人達に気持ち良く過ごしてもらおうとパンジーなどの植栽活動にも取り組んでいるほか、同公園内にある資料室での来場者の案内も当番制で行っている。
 会員たちは、史跡の現地研修会や、今年も今月27日に行われる「津ふるさと学検定」などを通じ、地元の歴史を学ぶことを楽しんでいるそう。
 同会にとって今後の課題となっているのが、大河放送による〝江ブーム〟が落ち着いた今、いかに集客するか。
 そこで、現在新たな案内コースをつくろうと町内各地で現地研修会を開き、地域の魅力再発見に努めている。先月は東千里地区で行い、尾前神社の約800年の伝統がある「獅子舞神楽」などについて学んだ。
 「河芸町全域の歴史・文化を生き生きと語り、魅力ある地域をつくっていきたい」と奥田さん。
 同会への問い合わせは津市河芸総合支所地域振興課津244・1700へ。

利用者の前で華麗な踊りを披露

 11日、津市殿村の老人保健施設『トマト』を、安濃津よさこいに出場するため台湾から来日した台中文華高級中学校の生徒たちが慰問した。
 台湾中部の台中市にある同校は台湾のダンスフェスティバルで5年連続優勝するなど、台湾が誇る舞踊の名門として知られる。安濃津よさこいへの出場は今回が初めて。
 同施設を運営するこしば福祉会の小柴眞治理事長は利用者のお年寄り120名を前に、「素晴らしい演技から元気を頂けたら」と挨拶。
 その後、きらびやかな民族衣装を身にまとった同校の生徒たちが登場し、台湾の客家民族の文化を取り入れたというアクロバティックな踊りを披露。異国情緒溢れる演出と生徒たちの元気いっぱいの笑顔にお年寄りたちは大喜びで、終始演技に見入っていた。

 呼吸器内科を受診する患者様の理由として、一番多い症状は咳だと言われています。
 胸部X線検査での異常や喘鳴(呼吸のときにぜーぜー、ひゅーひゅーという)などがみられず、8週以上続く咳を「慢性咳嗽」といい、一番多いと言われています。
 この慢性の原因の約半数は咳喘息で、その次に多くみられるのが、消化器の病気である胃食道逆流症(GERD)です。この胃食道逆流症の患者数は年々増加傾向にあります。胃食道逆流症により咳が出るメカニズムとして2つのケースがあります。
 1つは、食道と胃を隔てている筋肉が一時的にゆるみ、胃酸が逆流して食道下
部にある神経を刺激することで咳が出るケースです。1日に何度も咳が続き、特に昼間に多くみられます。
 もう1つは、加齢などでゆるんでしまい、食道上部の喉あたりまで胃酸が逆流し、その胃酸が喉や気管から肺に入って咳が出るケースです。おのずと夜間の咳が多く、逆流する胃酸の量も多いために胸焼けや呑酸などの食道症状を伴いやすく、比較的、高齢者に多くみられます。
 診察を受けて胃食道逆流症の可能性があると診断された場合、基本的にはまずプロトポンプ阻害薬(PPI)による治療を開始します。
 薬物治療とともに、肥満を解消する、脂肪分や刺激物の多い食品を避ける、禁煙する、大量の飲酒をしないなど、生活習慣の見直しも必要になります。
 安易に咳止めだけを飲み続けるといった対応では、慢性咳嗽を治すことは出来ません。
 咳が数カ月にわたって続いているという場合は、ぜひ呼吸器内科や、専門の医療機関を受診してみてください。(㈱メディカル一光・やまゆり薬局薬剤師 中森亜湖)

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