ポテンシャルという言葉を知ったのは高校の物理の時間。重力のある場において、高い位置にある物体はエネルギーを持っている。それが位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)である。例えば、ダムにある水は落ちることで発電機を動かすことができる。これは高い所にある水が持つ重力による位置エネルギーを運動エネルギーに変えた結果である。
 そして、位置エネルギーは、物体のある高さと物体の質量に比例する。高ければ高いほど、重ければ重いほど、エネルギーが大きい。物理の先生はそうおっしゃった。
 ところで、最近よく聞くようになったポテンシャルという言葉は、潜在的能力という意味で使われる。ポテンシャルが高いということは、高くて大きなダムに水が満々とある状態のように、仕事をする力が潜在するということらしい。
 ポテンシャル採用という言葉も使われる。即戦力となるキャリア採用に対して、まだ何の仕事もできないけれど、潜在能力が高く伸びそうな人材を採りたいという意味だろう。そこでポテンシャルを高める方法はと考える。物体を持ちあげて位置エネルギーを増やすように、潜在能力を高めたかったらやはり勉強などの地道な努力だろうか。興味や情熱のような心理的要素が必要だろうか。結局、高そうに見せるテクニックが重要かもと考えてしまう私である。(舞)