久居地区の若者たちが集い、地元の地域活性化に取り組んでいる『久居げんき会』。今年1月の設立以来、様々なイベントへの参画や自主イベントの運営などをこなしてきたが、今週末の26日には久居まつりの前日祭『グリーンフェスティバル』の企画・運営を担うまでに発展。わずかな期間で、ここまで存在感を高めるに至った原動力を同会の石川禎紀会長(42)に聞いた。(聞き手=本紙報道部長・麻生純矢) 

石川禎紀会長

 ──まずは、設立のきっかけをお願いします。
 石川 市町村合併後、少しずつ〝久居らしさ〟というものが失われていくように感じていた。小さなことを言うなと言われるかもしれないが、まずは自分たちの暮らす足元から固めたいという気持ちがあり、何も無いのなら、自分達で作ろうという思いで始めた。
 ──メンバーは20代~40代の若い世代を中心に20人位とお伺いしています。関わられているイベントにお邪魔させて頂くと大変多くのボランティアが参加されていて〝輪〟が広がっているなという印象ですね。
 石川 設立の目的として地元を盛り上げるだけでなく、人と人とのネットワークづくりというものがあった。一人でできないことでも会があればできるし、他の会との交流も生まれる。まさに、それが上手くいっていると思う。メンバー個々のネットワーク力が非常に強く、そのネットワーク同士が繋がって、新たな繋がりを生んでいる。夏の盆踊りやサマーキャンプの時でも沢山の方々にお手伝い頂いた。
 ──今週の土曜日に久居駅前の緑の風公園で行われる久居まつりの前日祭『グリーンフェスティバル』の企画・運営に携わっていますよね。ここに至った経緯などを教えてください。
 石川  駅前の凄く良い場所で上野博士とハチ公の銅像まであるあの公園を、もっと有効活用したいと行政に持ちかけたところ、行政も同じ思いを持っていた。久居には春と秋にまつりがあったので、冬のイベントをつくろうと企画したが予算などの問題で実現しなかった。しかし、折角なので秋の久居まつりの前日祭という形でお話を頂いた。
 ──プログラムを拝見させて頂くと、様々な出店によるマルシェやアコースティックライブに加え、会場でのキャンドルナイトが印象的ですね。
 石川 『みんながつながる参加型イベント』をテーマにしているので、会場を彩る4000本のキャンドルの内、2000本は久居地区内の小学生にワークショップ形式で作ってもらった。残りの2000本も市内の企業の協賛で用意させて頂くが、お金をもらうだけではなく、点灯式や設営にも参加して頂くなど一緒にやるというスタンスをとっている。更に、斎奉閣さんには不要なロウソクをキャンドルの材料として譲って頂いた。その他、カメヤマローソクさんにロウソクを、キャンドルを入れるグラスは宮の雪で有名な宮本店さんに格安で譲って頂いた。出店者や出演者もメンバーとの繋がりで出て頂いた方が大部分で、更に地元の中高校生など色々な方にお手伝い頂いたりと新しい繋がりも生まれている。こういう新たな繋がりによって地域が盛り上がっていくと思う。
 ──26日11時~21時のグリーンフェスティバルが楽しみですね。ありがとうございました。(敬称略)