ちぎり絵などの力作が並ぶ作品展示

 13・14日、津市戸木町の久居病院=棚橋裕院長=作業療法センターとデイケアセンターで、毎年恒例の文化祭が開催された。
 病院が一丸となって取り組み、地域住民と文化・芸術を通じて交流し、楽しみを分かち合うことが目的。 
 作品展示では、患者が一年間の成果を発表。四季の風景を題材に、色や立体感にこだわり力を合わせて制作したちぎり絵の大作や、書道や手芸などの作品が訪れた人の目を楽しませていた。
 また、体験教室では、来場者が、同院の作業療法プログラムの一つであるビーズ細工で、色とりどりのブレスレットを制作。作業を楽しみながら、同プログラムへの理解を深めていた。
 さらに、家族会によるフリーマーケットが開かれたほか、通所授産施設「工房ぼちぼち倶楽部」「夢の郷」などが、パンをはじめこだわりの商品を特別販売。多くの人で賑わった。
 同院の職員は「一つの作品を皆で、色などを相談しながら作ることで、集中力がつき、他者とのコミュニケーションができるようになります」と話した。