優等賞一席に輝いた「みなみ」号と出品者の山口さん、朝日屋の香田副社長(左)

 松阪肉牛〝七保和牛〟の女王を決める『第9回大紀町七保肉牛共進会』が21日、同町野原のJA伊勢大宮支店野原肉牛集出荷所であった。主催=同町七保肉牛共進会(会長・谷口友見町長)。
 同共進会は旧七保村、旧大宮町から数えて今年で59年目。今年は七保和牛部会の肥育農家15名が未経産牛60頭を出品した。
 審査委員長の三宅健雄・県畜産研究所大家畜研究課主幹研究員らによる厳正な審査の結果、最高賞の優等賞一席には、山口市郎さん(62)が肥育した「みなみ」号645㎏が輝いた。
 山口さんは旧町村時代から数えて2回目、25年ぶりの最高賞受賞に、「久しぶりで本当に嬉しい」と満面の笑みを浮かべ、喜びもひとしおの様子だった。 
 審査委員長の三宅主幹研究員は「体の幅も体高も数値的に見て、全てが素晴らしかった」と評価のポイントを解説した。
 毎年、出品された牛を全頭購入している精肉店、朝日屋の香田佳永副社長(53)は「今年も例年と同じく粒揃い。肉質やモモ・肩のハリも良く、背中から腹にかけて幅のあるバランスが素晴らしかった」と今年の一席の出来栄えについて語った。