窯出しされたアートのような器

 津市美杉町八知913在住の陶芸家・金重元郎氏の「作品展」が12月5日から年内まで自宅で開かれる。 元郎氏は45年備前市生まれ。〝備前焼中興の祖〟として知られる人間国宝・金重陶陽の4男。68年武蔵野美大産業デザイン科卒。01年に旧美杉村へ転居、02年に穴窯を自家製日干し煉瓦で築窯、03年の初窯以来、東京、名古屋、大阪、岡山など全国各地で個展や企画展を開いている。来年は5月に新宿伊勢丹、10月に日本橋三越で開く予定。
 個性的な作風が人気で、日本国内はもちろん、海外の陶器好きからも高い評価を受けている。今展では10月に1年半ぶりに16回目の窯焚きを終えて窯出した作品から約50点を展示。
 「美杉で伊賀の土を使った陶芸を始めて10年が経過しました。観光がてらお越し下さい」と話している。
 尚、自宅展示のため、事前連絡が必要。
 問い合わせ℡059・272・1010。