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2013年11月
亀山市に入った私とМ君は県道28号亀山白山線を芸濃町方面へ。津関線との合流地点から同線を関方面へ走る。しばらく進むと見える中ノ川を越え、すぐ左手側に広がる集落が最初の目的地である芸濃町楠原だ。
この集落は、長さ1㎞ほどの旧道沿いに伝統的な建築様式の民家が連なっており、津市内屈指の情緒溢れる町並みが残っている。芸濃町史によると、楠原は伊勢別街道沿いの宿場町として中世以来、栄えていたが、江戸時代になると次第ににぎわいは近隣の椋本宿へと移っていったとある。
一見すると、それぞれの建物が建てられた時期に開きがあるのは分かるが、共通して感じるのは先祖への深い敬意。優れた美術品や建築物は人々の〝思い〟を介することで時を越える。水や空気のようにごく自然な形で、集落に満たされた〝思い〟によって、この町並みが現存しているのだと実感する。
その素晴らしさに日頃スポーツジムで鍛えた健脚を見せ付けるように道中を先行してきたМ君も思わず、ペダルを漕ぐのをやめて立ち止まる。自然と2人のペースはゆるやかになり、時折振り返ったり、自転車を停めたりしながら、ゆっくりと風景を味わう。交通の妨げになる車ではなかなか出来ない自転車や徒歩の旅ならではの醍醐味である。
やがて、楠原の集落を抜けた2人は、再び津関線から、次の目的地の石山観音公園をめざす。ここは閑寂な山中にそびえたつ巨岩に刻まれた磨崖仏が立ち並ぶ芸濃町を代表する観光スポットの一つ。草創の詳細な時期などは不明だが、入口付近の「阿弥陀如来立像」は高さ5mの鎌倉時代の作で一群でも最大最古。付近の「地蔵菩薩立像」、「聖観音菩薩立像」と共に県指定文化財となっている。
自転車を停めて公園内へと入ると、すぐ地蔵菩薩立像の威容に圧倒される。その後、木々の隙間を縫うように走る順路に従って、西国三十三ケ所詣りにちなんだという33体の観音像を順に見ていく。
山頂から少し下ったところにある「馬の背」と呼ばれる岩山からの眺望は格別の美しさ。ここでふと、時計に目をやると針は16時過ぎを指している。午後からのスタートだったこともあり、日没まで余り時間がない。足早に入口まで戻ると公園から小山を隔てて南側に当たる忍田の集落を経由し、河内方面へと向かう。
ここからはきつい上り坂の連続で少々堪えるが、そんな私を尻目にМ君は軽やかに坂道を登っていく。私はあえなく途中で、自転車を押す羽目になったが、なんとか日没直前にゴール地点の安濃ダムへと到着。初回の成果はまずまずといったところで、М君もご満悦の様子。次回は日を改めてダム湖である錫杖湖周辺の散策から開始だ。(本紙報道部長・麻生純矢)
2013年11月21日 AM 4:55
10日、津都ホテルで、小唄土筆派『三都乃会』が結成15周年を記念し、盛大に式典と祝宴を開いた。
同会は会主である土筆栄二三師匠が、前身に当たる故・土筆栄弘師匠の寿会を引き継ぐ形で平成11年4月に結成。津市乙部を拠点に日本が誇る伝統文化である小唄の持つ魅力を多くの人たちに伝えている。
この日は同会の門下生や同派に所属する5派から約180名が出席。来賓として、鈴木英敬三重県知事、前葉泰幸津市長、岡本直之津商工会議所会頭も駆けつけた。
式典の始め、同会会長の前田肇さんが「15周年を迎えられたのは栄二三師匠や同門の皆様のご支援のおかげ」と挨拶。栄二三師匠も「これからも社中の皆と心を合わせ、会が末永く続くよう稽古に精進したい」と続いた。
その後の祝宴では、三都乃会門下生らが祝いの席で唄われるめでたい『寿』という曲を披露するなど、艶やかで粋な小唄の世界を皆で楽しんでいた。
2013年11月21日 AM 4:55
血圧が高いと指摘を受けた経験のある方は少なからずおられると思います。また、他の方よりも自分の方が血圧は低いのに服用している薬が多いとか、自分ではちょうどよいと思っているのに医師から高いと言われた、という方もおられるのではないでしょうか。
では、高血圧とはどの程度の血圧を指すのでしょうか。日本高血圧学会の示す高血圧治療ガイドラインでは、収縮期血圧(=上の血圧)が120未満かつ拡張期血圧(=下の血圧)が80未満を「至適血圧」、上が130未満かつ下が85未満を「正常血圧」、上が140以上または下が90以上を「高血圧」と定めています。高血圧と診断されると、食事療法や運動療法と並行して降圧薬による薬物治療が行われます。治療の目標値は患者様個々によって異なり、例えば心血管疾患や脳血管疾患になったことのある方は目標値を低めにする一方、かなり高齢の方は緩めに設定されることもあります。
但し血圧は日内変動が大きく、更に日内変動に個人差もありますので、自分がどんなタイプか知ることも大切です。例えば、本来夜中に下がるべき血圧が下がらない方は、合併症の危険が高いと言われていますので注意が必要です。健康診断なども含めて一度でも血圧に関する指摘を受けたことがある方は、寝る前と早朝起きてすぐの血圧を測ってみるとよいでしょう。
最近、一部の降圧薬で不祥事が報道されたためお薬に不信感をお持ちの方もおられると思いますが、降圧効果や安全性に問題があったわけではありません。さらに近年では効果・安全性の高いものが続々と開発されてきています。降圧薬は毎日決まった時間に服用することで十分な効果が得られますので、お薬が処方されている方はきっちり服用しましょう。(㈱メディカル一光・久居センター薬局薬剤師 長田一郎)
2013年11月21日 AM 4:55