2013年11月

感謝状を手に、安井将さん

 津市修成町の社会保険労務士法人「中央経営労務総合センター」代表社員・安井将さん(81)が、このほど、法務省矯正局が所管する名古屋矯正管区から、篤志面接委員として長年の功績に対する感謝状が授与された。
 安井さんは昭和7年10月1日生まれ。昭和31年、24歳の若さで安井珠算学校を開校、地域の子供達に珠算を通じて簿記会計の基礎を指導した。
 その後、社会保険労務士と経営診断士の資格を生かして経営・労務コンサルタント安井将事務所を開設。昭和56年には珠算学校を発展的に閉校し専修学校・三重経済専門学校を立ち上げ優れた人材を数多く輩出。平成15年には同事務所が県下で初めて社会保険労務士法人・中央経営労務総合センターとして認可を受け、コンサルタント業務を続けている。
 一方、慈善活動として日本農業研修協力団(JAITI)の会員となり、ネパールの子供達に学びの場を提供する活動に尽力。現地での学校建設のため、平成4年から10年間、私財を送り続けて完成させ、その栄誉を称えられ平成14年にネパールJAITIより勲章が授与されている。
 一方、三重刑務所の篤志面接委員・講師として受刑者の更生を目的にした簿記・会計指導を現在まで週1回程度、年間約60回、これを10年以上にわたり1回も休まずに続け、多くの受刑者の日商簿記1級、2級、3級の各資格取得に貢献している。今回の感謝状は、この簿記・会計指導の功績が認められたもの。
 そんな活動的な安井さんだが、苦労も多かった。栄養失調から18歳で肺結核、また平成13年には不治の病といわれる悪性リンパ腫に冒された。しかし、持ち前の精神力で厳しい抗がん剤の副作用に耐え、奇跡的に回復。現在では2カ月に1回の検査を受けるだけで経過は良好という。
 平成22年8月には結婚50周年を記念し「津に何か誇れる物を作って欲しい」との思いから、津市の『ふるさと津かがやき寄附』制度に5百万円を贈っている。
 また、天皇陛下から平成23年2月に「紺綬褒章」を、同24年4月に「旭日双光章」を授与されている。
 安井さんは「81歳の私でもやる気になれば、今でも社会貢献が続けられる。受刑者であっても、いつでもやり直しができる。更生とは人間をつくること。続けられる限り貢献したい」と話している。

講演する香取さん

 19日、津市丸之内の津商工会館1階丸之内ホールで、津商工会議所の『平成25年度優良従業員表彰式』と記念講演会が開かれた。
 最初に岡本直之会頭が挨拶に立ち、祝辞を述べたほか「本日の皆様があるのは職場の上司をはじめ、同僚・部下、さらにはご家族の方々のお陰であることを改めて思い起こして頂き、機会を見つけて感謝の気持ちを表して頂きたいと思っております」などと話した。
 その後、同商議所会員事業所の従業員70名が表彰され、10年以上の勤続を称え表彰された㈱東洋軒の坂井秀樹さんら代表者に表彰状が授与された。
 講演会では「㈲香取感動マネジメント」の香取貴信代表(42)が、東京ディズニーランドでの勤務経験を交えて語った。要旨は次の通り。「サービスには2つあり、1つは、当たり前のことを当たり前にやる機能的サービス。例えば掃除・整理整頓で、東京ディズニーランドは、誰にでもできる当たり前のことを徹底的にやってみようというスタンスだった。できるかどうかはあくまで予測なので、全てはやるかやらないかだけ。やると決めて続けるには、諦められない理由があると一番良い。また商売で大事なのは、来てくれた人に出口で『また来たい』と思ってもらうこと。入口、つまり集客ばかり考えているとうまくいかない。
 もう1つはあると嬉しいサービス。お客様の仕草などから気持ちを理解し行動するのが思いやりだが、本気のスイッチがオンにならないと思いやりも発揮できない。人は何かに共感・感動すると自らスイッチを入れて本気で動くので、リーダーが誇りと使命感を持ち働く後姿を見せると、憧れを持った後輩達が真似してくれる。自分のスイッチを入れるには普段使う言葉を選ぶこと。何気なく話した言葉が耳に入り脳を刺激するので、マイナスの言葉を前向きに変えましょう。またお客様を大事にするとはどうすることかを具体的なエピソードで語り継ぐと、聞いた方のサービスに関する感性が高まります。
 大切なのは、自分で選んだ仕事をどこまで好きになれるかだと思います」。

 

 今日は味ご飯を炊いた。味ご飯という言い方は、どうもこのあたりだけの方言らしく、関西ではかやくご飯、全国的には炊き込みご飯というらしい。今回は我ながら見事な出来栄えの味ご飯で、とてもおいしかった。
 味ご飯にはゴボウである。ゴボウを入れると入れないとでは香りが違う。それからキノコをたくさん。戻し汁を使う干しシイタケはもちろん、エリンギやシメジを入れると食感がおもしろい。
 だしはひね鶏の肉。ひね鶏とは、卵を産まなくなった鶏のことで、肉は固いがうまみがある。ひねという言葉も方言らしく、転勤族の友人には通じなかった。親鶏というべきだろうか。
 ともかく、ひね鶏はおいしいのである。肉に脂が乗っているので、ご飯粒がつやつやと光る。噛み切れないほど硬かったりするが、スーパーに売られている若鳥のように水っぽくない。味ご飯のだしはひね鶏に限る。
 といっても、スーパーの肉売り場では ひね鶏を買うことができない。卵があんなに売られているのだから、卵を産まなくなった鶏もたくさん出るはずだが、食肉としての流通は少ないようだ。きっと、加工品として利用されるのだろう。
 私はひね鶏を鶏肉に強い肉屋で買ってくる。それを小分けにして、冷凍庫へ。いつでもおいしい味ご飯が炊けるという幸せをストックしている。      (舞)

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