津市八町在住の宇佐美覚了さん(76)が自身の23冊目の著書「私は永遠に生きる─幸せ1000%の考え方・生き方」をクリタ舎(名古屋市)から出版した。 
 宇佐美さんは昭和12年生まれ。南山大学英文科卒業後に海外貿易業務に従事。
資源の少ない日本では人材育成が重要と痛感し、高田中学・高田高校の英語教師に転身、約40年務めた。「教育は家庭・学校・社会が一体となり成果がある」との信念を持つ。現在は、作家・社会教育家・講演会講師の他に奉仕活動として電話教育相談受付や、篤志面接委員にも従事している。
 宇佐美さんは未熟児、虚弱体質で生まれ、子供の頃に大病を繰り返すうち、次第に「生」と「死」が生きる上での重大テーマになっていく。学生時代はキリスト教を学び、成人後は仏教寺院での修業など、脱日常生活の中での学習や体験を通じて、肉体の死滅が「いのち」の死とは考えず、「いのち」は永遠に実在すると確信するに至る。それ以降はプラス思考に、言動もポジティブになり幸せに満たされた生き方ができるようになったという。
 本書では死の恐怖が人生を暗くする一方、肉体の死への恐怖が消滅した後に幸せな日常生活が実現することや、人のいのちは永遠に実在すると考えると人生が大きく、明るく変わり、無数の利益が自然に達成される…その理由を分かりやすく体験的に綴っている。
 因みに各章は…第1章「生死観には2種類ある」、第2章「人や自分が永遠に生きる理由」、第3章「永遠に生き続けると悟った後の利益」、第4章「永遠のいのち確信で各種願望が現実化」、最終章の5章では「永遠のいのち、世代間の継承」となっている。
 宇佐美さんは「病気や高齢で死の恐怖を強く持つ人や、大切な人を亡くして苦しむ人、不幸者と苦しむ人に読んでほしい」と話す。
 B6判、135頁。税込み1470円で全国の書店で取り扱い中。