

検索キーワード




2日、「NHK大河ドラマ『藤堂高虎』を誘致する会」・「津市議会お城をいかしたまちづくり推進議員連盟」・「藤堂藩五日会」・「ときめき高虎会」は共同で、津市役所の前葉泰幸市長を訪問し、来たるべき津城の復元に向け、市民からの寄付金の受け皿となる制度の整備を要望した。
誘致する会の西田久光会長は先月28日にリージョンプラザお城ホールであった「高虎のつどい」の基調講演で城郭研究の第一人者である広島大学大学院の三浦正幸教授より、津城が「日本一の築城の名手・藤堂高虎が手がけた江戸時代の城郭の規範となった天下の名城」という評価を受けたことを説明。「津の市民が思っている以上にすごい城であるし、知れば知るほどいかに素晴らしい城であったかが分かる」と熱弁し、正確な図面・古写真・石垣が残っているという文化庁が定める復元の基準を満たした非常に稀有な例であることを強調した。
その上で中長期的な視点に立った城跡全体の復元構想を述べ、第1期として北面にあった丑寅櫓と戌亥櫓とそれを結ぶ多門櫓の復元を提案。その建設費は三浦教授の試算によると6億円であるが市民からの浄財でまかない、市内の大工や左官が市内産の木材や瓦でつくると説明。現在、津城址にある模擬隅櫓は昭和33年に戦災復興のシンボルとして、地元の商店街関係者らが市民から浄財を募り完成させたものであることからも行政に頼るのではなく、市民主導型による城づくりの重要性を訴えた。
その後、西田会長ら4名が高虎のつどいの大会宣言を前葉市長に手渡し、津市のふるさと納税制度「ふるさと津かがやき寄付」を浄財の受け皿として整備するよう求めた。これを受け、前葉市長は「かがやき寄付の条例の中には初めから津城跡と北畠氏遺跡の整備が含まれているので、より津城の整備ということを明確化にさせる形をとれば、今の条例の範囲内でできると思う」と整備に前向きな姿勢を見せていた。
2013年12月12日 AM 4:59
<< 三重大・三重短大の学生が一日カフェオープン 14日・街の駅だいもんに 津市若者住宅の「コミュニティ瑞穂」 入居条件等を撤廃へ 市が条例改正案を提出 空き家の解消めざす >>