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(株)メディカル一光=南野利久社長=を核に、三重県を中心に中部・関西に87店舗の調剤薬局の運営と、ヘルスケア事業として有料老人ホーム9施設を運営する企業グループ「メディカル一光グループ」の新社屋(津市西丸之内36─25)の完成記念式典が8日、津リージョンプラザお城ホールで開かれ、社員約400名を含む関係者が出席し、新たな出発に気を引き締めた。
はじめに、社員らを前に南野社長は、「昨年3月に起工し、12月1日から本社を無事に移転することができた。私も新社屋で経営に取り組んでいく所存。振り返ってみると、当社の前身である医薬品の卸会社が藤方に移転したのが31年前。当初の本社は60坪ほどの小さな土地に建設したので、その後に増改築を重ねて旧本社の規模に至った。しかし昨今は社業の発展と共に手狭になり、当社の出発の地であるこの西丸之内に移転することになった。
現在、当社は1道2府10県に営業拠点があり、三重の地から東京、大阪という都心に向けて発信している。当グループの事業活動は調剤薬局をメインとし、医薬品の卸、老人ホームを展開している。いずれも高齢化と共に市場が拡大してきた。さらに規模を大きくし、効率化に取り組んでいくのが私の使命。
我社の経営理念は『良質の医療・介護をより多くの人に提供する』だが、医療を治療に置き換えれば『治療・介護』となる。今後はそこに予防を加えて『予防・治療・介護』をキーワードとして事業を推進していく。メインとする調剤薬局は85年に津市に1号店を出店。現在の総店舗数87店舗、三重県下だけで37店舗を展開している。企業の成長には2つしかない。一つは売上げを上げること。もう一つは売上げはアップしなくてもレベルアップしていくこと。当社は調剤薬局の売上高で県内トップ企業となった。また、レベルアップで言えば、いかに患者さんが満足して気持ちよく薬を受け取ってもらえるかということ。売上も一番、おもてなしも一番と言われる企業にしていかなければいけない。おもてなしが県内一位なら、売上げトップの地位をさらに強固にできる。この精神をもって介護事業や他の事業を展開することができるならば、20年、30年と続く企業グループを構築できる。若い社員達が幸せを実感できる会社でなければ成長を続けることはできない。そんな企業グループを構築していく」と話し社員にエールを贈った。
その後、竣工感謝状を、設計者の(株)アーキ設計、施工者の日本土建(株)に贈呈。続いて20年以上勤務者(14名)と10年以上勤務者(149名)に永年勤続表彰状を贈った。
さらに三重大学の内田淳正学長が「超高齢社会をどう生きるか」を演題に特別講演(要旨は2面の記事を参照)。
また、新社屋完成記念として、三重大学が病気の子供とその家族が利用できる滞在施設「(仮称)ハーモニーハウス」の建設資金に充当する1800万円の目録を南野社長が内田学長に寄贈した。
同施設は、三重大医学部附属病院へ小児の治療のために遠方から付き添う家族の精神的、肉体的、経済的な負担を軽減し、病院の近くで自宅と同じような生活を送ることができるもので、平成26年5月頃に竣工する見込み。
メディカル一光グループは、創業以来、医療を通じた社会貢献活動に取り組んでおり、これまでに「特定非営利活動法人・全国骨髄バンク推進連絡協議会」「認定特定非営利活動法人・世界の子どもにワクチンを日本委員会」「三重大学小児科サマーキャンプ」に対して寄附を行っており、今回の建設資金寄贈も、その一環。
寄贈を受けた内田学長は「多額の寄附に感謝する。子供の難病は治療が長期に及ぶ。治療生活を少しでも緩和するために建設させてもらう。米国ではマクドナルドが中心になって同様の施設「マクドナルドハウス」を作っている。心よりお礼を申し上げる」と謝辞を述べた。
2013年12月19日 AM 4:59
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