アルコール依存症はお酒を飲む人なら誰でも発症する可能性のある病気です。お酒を飲みたいという欲求が強く、飲酒のコントロールができない精神依存と、お酒をやめるとイライラや不安が強くなり、手の震えや不眠など様々な症状が現れる身体依存があります。 自分の意志だけでお酒をやめることは困難で、治療薬が必要となる場合があります。
 治療薬は2種類あり、一つは肝臓で作用する抗酒薬です。この薬はアルコールが代謝されてできる二日酔いの原因となる物質(アセトアルデヒド)を増やし、ひどい二日酔い状態を作り出すことで、お酒に対する嫌悪感を強くさせます。
 もう一つは脳に作用する断酒補助薬で、お酒を飲みたいという強い欲求を抑える働きがあります。
 脳内には脳の興奮に関わる物質(グルタミン酸)と脳の抑制に関わる物質(GABA)の2つの神経伝達物質があり、通常は釣り合った状態になっています。 しかし、アルコールを摂取すると、グルタミン酸が弱まり、GABAが強くなって脳の機能が抑制され、眠気やふらつきなどの症状が現れます。これが酔っ払うという状態です。大量飲酒を長く続けるとグルタミン酸がGABAより多くなり、バランスが崩れます。そのバランスを取るためにお酒を飲みたいという欲求が強く出てきます。これがアルコール依存症のメカニズムと考えられています。
 そこで、グルタミン酸を抑え、このバランスを戻そうとするのが断酒補助薬です。断酒補助薬での治療には、カウンセリングなどの心理社会的治療を一緒に行う必要があります。
 アルコール依存症は大量飲酒を長い間続けることで進行します。飲みすぎは様々な生活習慣病の要因ともなるので注意しましょう。(㈱メディカル一光・フラワー薬局城山店薬剤師 松本 佳奈)

商品券を購入する市民ら

 8日、津商工会議所が、ポルタひさいとイオン久居店の2会場限定で、年の瀬を告げる恒例の「5%プレミアム付き久居地区内共通商品券」を販売した。
 旧久居商工会議所が、久居地区内の商店などの振興策と消費者へのサービスとして平成13年9月から販売し、平成18年の市町村合併後も継続して発行しているもの。久居地区内の257店舗で利用できる。
 1万500円分の商品券を1万円で購入できるとあって毎年、市民が長蛇の列を作り完売するほどの人気で、今回も、ポルタひさいでは開店前から約200名が並び、正月の買い物や贈答用として次々と購入。10時半には額面総額2625万円を完売した。

植樹をする親子

 8日、津市美里町南長野地内にある津市水道局所有の水源涵養林『水源の森』で地元の小学生らが植樹などを体験するふれあいイベントがあった。
 主催は長野川流域の環境保全や美しい水を生み出す役割を果たす水源涵養林の保全のため、様々な事業に取り組んでいる「長野川流域環境保全協議会」。市立辰水小学校の児童とその保護者10人が参加したこの催しは国土緑化推進機構の「緑と水の森林ファンド事業」の支援で実施。
 参加した親子は、NPО法人・もりずむ理事長の藤崎昇さんらの指導を受けながら、スコップを手にイチョウ・サクラ・モミジ計56本を植樹。様々な遊びを通じて森と親しんでいた。

[ 6 / 7 ページ ]« First...34567