「二度とうちの敷居をまたぐな」言われたことはないけれど、そういう表現がある。出入り禁止という意味だ。
 敷居はまたぐものである。言わば結界で、寺の山門などの高く幅広い敷居でも、やはりまたぐ。家の玄関や、部屋と部屋との間の敷居もまたぐ。踏んではいけない。これが、日本の常識である。
 ところが、今どきの家は、バリアフリーなのである。洋風のドアも和風の引き戸も、今どきの家の敷居は床と同じ高さである。スリッパでパタパタと歩くとき、ふと気がつくと、スリッパの先端が敷居の上にあったりする。敷居が低すぎる。
 敷居が高いという表現は、人の家に行きにくいときに使われる。またげないほど敷居が高く感じられるわけである。踏めば簡単に越えられそうな敷居も、踏んではいけない。
 畳のヘリも踏んではいけないものである。和室を歩くときには、畳のヘリを踏まないために、歩幅を調節する。昭和育ちの私は、理由を知らないまま、ほとんど反射的に歩幅を調節している。子どもの頃に身に付いた習慣は崩れない。
 バリアフリーのフローリング育ちだったら、敷居も畳のヘリも気にすることなく踏んづけるに違いない。暮らし方の変化が、習慣を変えていく。日本の文化がすたれたと嘆くべきか、変化した社会に習慣が追い付いたと認めるべきか。 (舞)

 ここ数年、耳鳴りのご相談が多くなりました。
 和歌山県立医科大学の研究チームが、2011年から、耳鳴りの患者に対しMRI検査を行うなどし、耳鳴りの大きさや不快感と脳の異常との関連性を調べてきました。
 その結果、精神的な不調や自殺などを引き起こす耳鳴りの不快感は、脳の内側前頭葉下部、耳鳴りの強さは脳の尾状核や海馬と関連していることが判明したそうです。これまで耳鳴りは脳の異常に原因があると考えられてきましたが、具体的な脳の部位が特定されたのは初めてで、今後、治療法を研究するそうです。
 耳鳴りを東洋医学的に考えると、次のような原因が考えられます。
 ①少陽胆経の熱が頭の方に上るため。このケースが一番多い②水気が頭に上ってめまいや耳鳴りを起こすため③?血により脳や耳の周りの血流が悪くなるため。
 私が出会った患者さんはだいたい3つの原因のどれか1つか、2つの原因が重なっています。その場合、まず新しい原因を治し、良くなってきたら古いほうを治します。
 治るのに時間がかかる方もありますが、数ケ月で楽になる方もいます。耳鳴りは治らないと諦めずに、ご相談ください。

ケンコウ薬局

【住所】津市西丸之内24-13  地図はこちら     【TEL】059-224-1389(相談完全予約制)
【営業時間】AM9時~PM7時             【定休日】日・月・火曜

≪年末年始の休業 12月29日(日)~1月3日(金) 1月4日(土)から平常営業≫

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http://www.dearmam.com/

制作中の馬のオブジェと姫の会会員たち

 津市下弁財町津興の「市杵島姫神社」で、12月31日深夜23時半から1月1日にかけて年越し参りイベントがある。同神社を盛り上げようと様々な行事に取り組む氏子グループ「姫の会」=会長・高井宗次郎さん、鈴木友勝さん=の主催。
 同神社の年越し参りでは先着順で「幸運の箸」が配布され、毎年、多くの参拝客で賑わう。
 今年は境内に、同会が竹などを使い制作した巨大な干支のオブジェが奉納されている。これは地面から頭までの高さ2m、口から尾までの長さ2・6mで、LEDの鋭い眼を持つ迫力満点の馬。イベントでは、手のひらサイズの竹製の馬のオブジェの販売や「ジャンボおみくじ」、温かい「姫汁」の振るまいも行われる。
 同会では、「宮さんの発展がなければ我々の発展もないので色々な活動をしています。多くの人が来てくれたら一番良い」と話している。 

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