津商工会議所・交通運輸自動車部会(川喜田久部会長)は8月27日、津商工会館1階の丸之内ホールで研修会を開き、会員約40名が聴講した。
講師は津商議所会員で人材教育会社、㈲エム・アール・シー=津市大里睦合町=を経営する足坂三長氏(72)。演題は「運勢や体制をよくするためには!─私たちの悩みとメンタル・ケア─」。
足坂氏は、「雲元」の名前で様々な霊障解消に取り組んでおり、その実績が評価され、全国を飛び回っている。また、年間3万人を超える自殺者が出る現代社会において、企業の戦力を維持するには、経営者や社員に対するメンタルケアが重要だとし、肉体的な不調の解消には、適切な医療行為が必要なほか、事業不振に対しては経営コンサルタントなどからの指導が必要である一方、それらでは解決しない場合は、正しい神仏の祭り方、先祖供養など、スピリチュアルな対処が必要であるとの考えも広めている。
講演では、主にスピリチュアルな対処について解説。はじめに悩みからくる自殺者の原因と動機を分析。健康問題が実に48%、経済、生活問題が19%を占めること。さらに健康問題の中ではうつ病や統合失調症などの精神疾患が67%を占めること。さらに心の病は、社内での人間関係(パワーハラスメント、いじめなど)、不登校、引きこもり、家庭不和、恋愛関係、介護疲れなどが起因で発生することを指摘。
続いて、医療行為ではどうしても改善しなかったために、霊障解消を持って解決した事例を紹介。
具体例として、潰瘍性大腸炎で生死の境を彷徨ったが、屋敷の中の因縁霊の供養や、神棚と仏壇の間違いを指摘した上で、正しい祀り方に修正し完治したケースをはじめ、事業不振だった企業を一転して黒字経営に転化させたケースなどを写真を用いて詳述した。
最後に霊障を解消するには水、ご飯、酒、塩、線香の5つの供え物で対処できること、不幸現象からの脱却は神様や先祖に感謝し、苦しむ霊を救うこと、さらに目に見えるもの、見えない者すべてに感謝することと説いた。
2013年9月5日 AM 4:55
「春山は笑っているよう、夏山は滴るよう、秋山はよそおうよう、冬山は眠るよう」。以前、俳句の本を読んだ時見つけた山の表現方法で、お茶を嗜む者として季節感を大切にしている身、なるほどと感銘を受けた。
ところが現実の自然界は異変が来ているのかけじめがない。今年は梅雨らしからぬカラカラ天気で、一足飛びに夏が来てしまい、溜池は干上がり稲作の出来に不安をもたらした。錫杖湖の湖底に沈む石造りのだるまは今も足元まで丸見えである。水の中から顔を少し出す姿が一番愛嬌がある。早くその姿にもどってほしいが、余程の雨がふらなければ…。
このように人間の力ではどうしようもないのが自然界であるが、自然の美しさは人間の力で維持していかなければならない。
富士山が世界文化遺産に登録された。日本人の心に温かさと光を与える霊峰富士山、皆が喚起の声をあげた。遠くから拝むだけならよいが、登拝する一人一人がゴミの山にしないよう、自然破壊に結びつかないよう、心して守っていかなければならない。5合目から頂上までは人の波。高齢者などには、一合目から五合目をゆっくり歩くと緑の木々や足元の草花にふれ、富士の誠の姿がよくわかると、テレビで放映していた。体力のある内に挑戦してみたいものだ。
私が所属している「谷川士清の会」では、小学校へ士清の話をしにいくが、私は時代背景として「皆さんがよく知っている富士山のこぶが出来たのが、ちょうど士清さんが生まれる二年前だったの」と説明している。名著刊行会が平成二年に発行した「増補語林『倭訓栞』下巻」でふじを調べてみた。
倭訓栞は日本で初めて五十音順に並べた本格的な国語辞典で約二万一千語にものぼる。士清は一人で編集し、前編の出版準備を終え、さて印刷だという一七七六年に亡くなった。その後、子孫や弟子が一一〇年もかけて明治二〇年に全九三巻を出版し終えた。増補本は伴信友(一七七三~一八四三年)の書き入れを上欄に加えた製版本の前編、中編を明治二〇年に井上頼圀らが出版した本である。後編は製版本の後編と同じである。平成二年発行の増補本は上・中・下巻と後編の四巻になっている。
素人の私が利用するにはちょうどよい。
「ふじ 日本紀に富士山下雨灰と見え日本後紀に延暦十八年富士山嶺自焼と見えたり其後貞観六年宝永四年にも大に焼ぬいさよひの記にふしの山を見れハ煙もたゝすと書る此時ハもえさりしなるへし宝永の時に小山ふき出たるを宝永山といふ」
宝永六年に士清は生まれている。こぶが宝永山である。宝永山をパソコンでひいたら全く同じような説明文が出てきた。三〇〇年も前にちゃんと士清さんは『倭訓栞』に記してくださった。
(馬場 幸子 谷川士清の会代表)
2013年9月5日 AM 4:55
17日~22日、津市一志町田尻の「松尾表具店・ギャラリースペース」で『川尻三之墨彩画展』がある。時間は10時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。
川尻さんは製糸会社を退職後、養蚕についての知識と経験を生かし、JA三重中央郷土資料館で地元の児童や生徒たちに歴史文化を伝える活動を精力的に行ってきたことでも知られている。
初個展となる今展に出展した水墨・墨彩画は地域の公民館講座などで趣味として楽しんできたもの。墨の濃淡や陰影だけで巧みな表現をする水墨ならではの精密な筆致で描いた風景など16点の作品が楽しめる。
問い合わせは松尾表具店℡津293・0175。
2013年9月5日 AM 4:55