亀井大志さんとパートナーの馬「ヘヴンリィ」

 今年の干支・馬をパートナーとして活躍しているのが、学校法人高田学苑が運営する津市一身田町の高田高校1年生で馬術部に所属する亀井大志さん(16)。 昨年10月に催された東京国体の少年馬場馬術競技で見事、4位入賞を果たした。
 馬場馬術競技は、馬場内のコースで定められた様々な動き方をして、その正確さなどを競うもの。
 同部には厩舎や馬場など充実した設備があり、高田中学校・高校の生徒合わせて35名が所属。生徒は早朝や放課後、馬場での練習に励んだり、責任感を持って馬の世話を行っている。
 亀井さんは高田中学校入学時に、「この学校にしかないような部活がしたい」と同部に入部。努力家で、毎日、馬に触ったり声をかけて愛情を注ぎ、それぞれの馬によって異なる性格を理解しながら信頼関係を築いて、馬場技術や、障害馬術の技術を磨いてきた。
 今年7月、東京国体の東海ブロック大会に出場し、パートナーの馬「ヘヴンリィ」と人馬一体となった正確でダイナミックな演技を披露。見事優勝に輝いて本戦への切符を手にし、別の馬とともに挑んだ本戦でも、4位入賞という自身初の快挙を遂げた。
 亀井さんは喜びをかみしながら、「『ヘヴンリィ』の性格はビビリ。だけど集中力が高く、練習より競技会に強いです。東海ブロック大会で優勝したときはほっとしました。今年の国体では優勝したい。そして平成32年に開かれる東京オリンピックと、33年の三重国体にも出たいです」と馬とともに、さらなる飛躍を目指している。

新年にさらなる成長を目指す仲谷さん

 社会福祉法人「明合乃里会」が運営する松阪市嬉野中川町の介護老人保健施設『やまゆりの里』に、介護士として勤務している仲谷元希さん(23)も午年の年男。
 優しい人柄で、親しみやすい笑顔が印象的な仲谷さん。同町出身で、介護職に就いたのは、県立久居農林高校在学中に、職業体験で行った介護実習がきっかけだそう。
 「利用者から、『ありがとう』という感謝の気持ちを受け取り、単純に言えば、嬉しかったです」と当時を振り返る。
 同高卒業後に三重介護福祉専門学校で2年間学んだあと、同施設で働き始め、現在3年目。
 「介護は正解が決まっていなくて、利用者一人ひとりや、そのときによっても違う」という自身の現場での実感を踏まえ、ほかのスタッフたちと密に連携しながら、利用者の目線に立った臨機応変な介護を心がけているそう。利用者が要望していることに常に気を配り、応えられるよう努めている。
 「例えば、利用者をトイレに誘導するときは、声をかけて、気持ち良く来てもらいたいです。
 これから後輩が入ってきたら、先輩として正しいことを教えていかなければならないので、しっかりやっていきたい」と爽やかな笑顔で新年の抱負を語っている。 

「salT」を着てPRする鈴木さん

 津市を拠点に様々な企画を行い、三重県の魅力を広く発信しているNPО法人『サルシカ』=奥田裕久隊長=の職員・鈴木勝さん(35)も午年の年男。
 津市出身で、地元愛が強い鈴木さん。同法人では、昨年6月にスタートした、三重の名店などの地域ブランドをモチーフにしたTシャツを販売する「サルシカ三重ローカルブランドTシャツ(=略称・salT)プロジェクト」を担当している。
 この企画は地元住民一人ひとりによる地域活性化の推進が目的で、今年度は、「平治煎餅」「中津軒」など津のブランドをモチーフにしている。
 デザインは、各ブランドの要望や、鈴木さんがブランドを取材し得た情報を踏まえ、そのブランドを熟知するデザイナー達が考案。普段着られるシンプルなものから、インパクト抜群のものまで多彩に揃い、全てにブランドの魅力が詰まっている。昨年、津まつりの会場で37種類を販売した。
 鈴木さんは「津まつりでは、お客さんが、会場が賑やかな中でも、じっくり時間をかけてTシャツを見てこだわって選んでくれていて、嬉しかったです。
 今年は色々なものに喰らいついて成長したいので、僕の今年の漢字は〝齧る〟の『齧』。また、『サルシカ』は以前より認知されてきましたが、今年は三重を楽しむ団体だということを広め、少しでも多くの人に三重を楽しんでもらえるように頑張っていきたい」と新年の抱負を語る。
 なお同法人では今後、salTに続く新たな企画を開始予定。詳細はホームページで随時紹介する。

[ 3 / 314 ページ ]12345...102030...Last »