呼吸器内科を受診する患者様の理由として、一番多い症状は咳だと言われています。
 胸部X線検査での異常や喘鳴(呼吸のときにぜーぜー、ひゅーひゅーという)などがみられず、8週以上続く咳を「慢性咳嗽」といい、一番多いと言われています。
 この慢性の原因の約半数は咳喘息で、その次に多くみられるのが、消化器の病気である胃食道逆流症(GERD)です。この胃食道逆流症の患者数は年々増加傾向にあります。胃食道逆流症により咳が出るメカニズムとして2つのケースがあります。
 1つは、食道と胃を隔てている筋肉が一時的にゆるみ、胃酸が逆流して食道下
部にある神経を刺激することで咳が出るケースです。1日に何度も咳が続き、特に昼間に多くみられます。
 もう1つは、加齢などでゆるんでしまい、食道上部の喉あたりまで胃酸が逆流し、その胃酸が喉や気管から肺に入って咳が出るケースです。おのずと夜間の咳が多く、逆流する胃酸の量も多いために胸焼けや呑酸などの食道症状を伴いやすく、比較的、高齢者に多くみられます。
 診察を受けて胃食道逆流症の可能性があると診断された場合、基本的にはまずプロトポンプ阻害薬(PPI)による治療を開始します。
 薬物治療とともに、肥満を解消する、脂肪分や刺激物の多い食品を避ける、禁煙する、大量の飲酒をしないなど、生活習慣の見直しも必要になります。
 安易に咳止めだけを飲み続けるといった対応では、慢性咳嗽を治すことは出来ません。
 咳が数カ月にわたって続いているという場合は、ぜひ呼吸器内科や、専門の医療機関を受診してみてください。(㈱メディカル一光・やまゆり薬局薬剤師 中森亜湖)

がっちり握手をする福田代表取締役(右)と佐野さん

 7日、「白山ヴィレッジゴルフコース」=津市白山町川口=で、2015年10月29日~11月1日に開催される『第25回・日本シニアオープンゴルフ選手権』の記者発表会があった。
 公益財団法人・日本ゴルフ協会主催の同選手権には50歳以上の名だたるプロ・アマプレイヤーが出場。過去に金井清一や青木功らが優勝を飾るなど注目度の高い大会として知られる。
 同GCは、ホテル、コテージ、プールなどと共に日本有数の本格的ゴルフリゾート「ココパリゾートクラブ」を形成している。大会が開催されるクイーンコースの内、6ホールに改修を加える予定。
 報道陣が集まった発表会には、同GC代表取締役の福田正興さんと、日本ゴルフ協会本部コースセッティングチーフディレクターの佐野文範さんらが出席。福田さんは「まだまだ全国的にコースの名前や内容が知られていないので、大会に沢山のギャラリーに来て頂けるよう皆様のご協力を頂きたい」と呼びかけた。続いて、佐野さんが「のびのびとプロ・アマ問わずゴルフを楽しめるようコースレイアウトを生かしたセッティングをしたい」と大会競技の方針を説明していた。

エコツアー中に現れたシカの群れ

 

エコツアーのバスと中川さん(右から2番目)ら

津市美杉町八知で、ホテルなどを運営する「美杉リゾート」では、町内で、星空を観察したり、野生のシカを高確率で見ることができるエコツアーを年間を通じて開催している。
 以前から行っているホタルを観察するツアー中にシカの姿も見られたため、数年前から始めたもの。
 町内に多数生息し害獣として地元住民を悩ませているシカを観光に活かすとともに、大阪をはじめ都市からの参加者などに獣害に関する知識を広めている。
 ツアーは毎日20時15分から、2名以上で催行する。所要時間は約1時間。参加人数に応じてバスか乗用車でホテルを出発し、大洞山(標高約1000m)の山頂近くにあるスカイランドおおぼらキャンプ場の広場で星空の観察を楽しむ。雲が少ない日は満天の美しい星が見られ、ガイドが星座などを説明してくれる。
 またJR名松線・伊勢奥津駅周辺や伊勢本街道などのシカがよく現れるスポットを巡り、多い時には一晩で50頭も見ることができるという。ガイドはシカの生態のほか農作物への獣害や、車窓から見える対策用のフェンスについても説明している。
 社長室室長の中川雄貴さんは、「星空はすごく綺麗です。鹿が見られて喜んでもらうとともに、これほど頻繁に現れるくらい鹿が多くて獣害で困っているという〝暗〟の部分も理解してもらえれば」と話している。
 料金はホテル宿泊客300円・一般500円。
 問い合わせは℡059・272・1155へ。

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