本番に向け、稽古に励む劇団員ら(仏教会館にて)

 津市を拠点に活動する社会人演劇集団・劇団津演は創立50周年記念公演、『還らない時─津・上浜物語─』=作・岸武男、演出・山本賢司=を1月25日19時~、26日14時~(開場は各30分前)、津リージョンプラザお城ホールで公演する。
 50周年記念公演としては昨年秋の「水の祈り」に続き2作目。脚本は岸さんが書き下ろしたオリジナル作品で、上浜町の元地主、渋沢家を舞台に、終戦から復興へと移りゆく時代を力強く生きた人々の人間模様を描いている。
 ストーリーは─
 「終戦から5年、津観音の会式、岩田橋での花火大会が再開され、街にはかすかながら復興の兆しが見え始めていた。とはいうものの、人々の暮らし向きはまだ楽ではなく、上浜町の元地主・渋沢幸吉の屋敷にも、長男の秀夫・ふみ夫婦だけでなく、焼け出されて住まいを失った長女の明子夫婦や、幸吉の弟、辰雄夫婦が身を寄せていた。
 そんな中、出征したままその後の生死が不明になっていた次男・徹が帰ってきたのだが…」。
 劇団員らは目下、50周年に相応しい舞台を創ろうと最後の仕上げに向け、熱気溢れる稽古に励んでいる真っ最中。立ち見が出るほどの成功を収めた「水の祈り」同様、大いに期待できそうだ。
 チケットは、前売り大人1500円、学生1000円、小学生600円。当日大人1800円、学生1200円、小学生700円。
 三重県総文チケットカウンター℡津233・1122、津演劇鑑賞会℡津228・9523、三重額椽℡津225・6588で販売中。
 問い合わせは劇団津演℡津226・1089(月・水・土曜日の夜8時以降)へ。