青山春樹会長

 今月で設立2周年を迎え、今後の活動にも更なる注目が集まる『津駅前ストリート倶楽部』。津駅前の飲食店主らが中心となって、春の「津駅前ストリートまつり」など魅力ある催しや様々な活動を行いながら、津駅前の活性化に取り組んでいるが、これまでの成果やこれからの展望についてを同クラブの青山春樹会長(53)に聞いた。(聞き手は本紙報道部長・麻生純矢)

 ──「津駅前ストリートまつり」を筆頭に、街コンや駅前の清掃など様々な活動に取り組まれてきましたが、その成果は。
 青山 様々な事業の成果というのもあるが、個人的には会を作って一番大きかったなと思うのは会員同士の交流や親睦が図れたこと。今までは、それぞれが自分の店の経営にだけ集中していた状態でお互いが知り合うということは難しかったが、会があることによって交流を深められた。
 ──飲酒運転の取締強化から津駅前へ出店する店舗が飲食店を中心に非常に増えていると思います。特に若くて熱い経営者が集う場所になっている印象ですがその核的な役割を果たしているということですね。
 青山 目に見える部分では月に1度の会員による清掃活動を始めて以来、まちが綺麗になったというのは良く聞くようになった。確かに最初の頃は、なんやこれと思うくらいゴミが一杯だったけど、確実に少なくなってきている。
 ──やはり環境が良くなればゴミを捨てる人が減ります。地道ですが大切な活動ですね。
 青山 あとは、一般市民に〝津駅前〟というものを意識して頂くことができたということも大きな成果だと思う。一昨年のストリートまつりを皮切りに、駅前の飲食店を活用した街コンを年4回位のペースでさせて頂いた。津まつりの時も津駅前会場として、お手伝いをさせて頂いた。津駅前ストリート倶楽部としての存在感と共に、津駅前というものもアピールできたのではないかという気がする。加えて、行政に対してのアピールもできたと思う。中心市街地活性化が市政の大きな課題となる中、津駅前への施策というのはまだまだこれからという印象。その中で存在感を示すことができた気がする。
 ──クラブの運営として今後の目標はどうですか。
 青山 現在は近年、津駅前に来た経営者たちが中心として動いて頂いている。今後は、津駅前に昔からある企業の経営者たちを今以上に、巻き込みながら発展していくことが重要。
 ──〝民間主導型〟という言葉がまちづくりのキーワードとなっています。任意団体ならではの自由な発想とフットワークの軽さというのもクラブの強みだと思いますが。
 青山 どうしても既存の商業団体などでは、様々な制約もあり、自由な活動をするのは難しい。そういう意味では今のクラブの姿は時代にあっていると思う。まだ企画の段階だが、夏には羽所町通りでビアガーデン的なものができないかと企画している。会員の思いつきを柔軟に反映したフレキシブルな運営ができることは大きい。しかし、任意団体につきものの、財政的な厳しさは課題。
 ──ストリートまつりについてはいかがですか。
 青山 今年は4月6日に計画しているが、東口のロータリーを封鎖して、ステージを置くことができないかと警察や行政と交渉をしている。もっと子供たちが楽しめる形にし、駅前でこういう楽しいことがあったなと思い出に残るようなことがしたい。飲食店だけでなく、物産などを売るブースも増やしたい。
 ──津駅前をどのように活性化させたいですか。
 青山 特性が全く違うので、津を名古屋や東京のようにしたいわけではない。津駅前は大都市からのアクセスも良くビジネスで訪れる人なども多い。三重県の玄関口として恥ずかしくない場所にしていきたい。
 ──ありがとうございました。