2014年1月

「弘法大師像」

 津観音に伝わる仏画5件8点の絵画が三重県指定文化財の認定を受けた。
 昨年末に県の文化財審議委員からの答申を経て、県指定文化財となったのは、真言宗の開祖・空海の姿を描いた「弘法大師像」(鎌倉時代)を筆頭に、「虚空蔵菩薩像」(鎌倉時代)、「大威徳明王像」(室町時代)、「愛染明王像」(室町時代)、「十二天像」(4幅で構成・室町時代)。20年ほど前から寺宝の修復などに取り組んでいる「津観音保存会」が、最初に修復に当たったのがこれらの仏画たち。いずれも市の文化財認定を受けており、格上げとなった。
 同寺の岩鶴密雄住職は「今回認定されたものは今後、国の文化財認定をめざす。まだまだ素晴らしいものが残っているので、未指定のものはまず津市の文化財認定を目指し、今後も修復を進めていく」と話す。
 これら仏画は、2月1日まで津観音資料館で開催中の特別展「津観音 大宝院の名宝」で鑑賞できる。入館料500円。
 問い合わせは℡059・225・4013へ。

野口健氏

 「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」は2月13日(木)14時~15時半(受付は13時半)、津市河芸町浜田742の河芸公民館大ホールで、地区別講演会を開く。講師はアルピニストの野口健氏。演題は「ヒマラヤから環境問題を考える」。共催=津北商工会、津市商工会、伊賀市商工会、津・伊賀商工会広域連合。
 野口氏は73年8月21日、アメリカ・ボストンで生まれる。植村直己氏の著書「青春を山に賭けて」に感銘を受け、登山を始める。
 99年3度目のエベレストの登頂に成功。7大陸最高峰世界最年少登頂記録を25歳で樹立。2000年から「富士山が変われば日本が変わる」をスローガンに富士山清掃活動を精力的に行う。06年からは、富士山・エベレスト同時清掃活動を実施し、エベレスト側の隊長を野口氏が務めている。
 さらに、次世代の環境問題を担っていく人材育成の必要性から、小・中・高・大学生を対象とした「野口健環境学校」を開校。環境の大切さを訴え、実践していくメッセンジャーを日本全国に育てている。
 入場無料、定員500名。事前申込制。申し込みは、参加者の氏名(ふりがな)・勤務先・役職・住所・電話を郵送・FAX・電話・HPで連絡。定員に成り次第締め切り。
 連絡先は〒514─0004、津市栄町3丁目248、きりんセカンドビル302号。℡&FAX津229・3790。HPは「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」で検索。

 友人が良い映画だと教えてくれたので、「永遠の0」を見に行った。百田尚樹のベストセラーを岡田准一主演で映画化した作品である。
 岡田を始め俳優陣の演技も、CGのできも、それはそれは素晴らしかった。あの時代に、生きて帰ると公言したゼロ戦パイロットの生き方に、敵空母に近づくこともできず撃ち落とされていく神風特攻隊の描写に、胸が詰まった。
 予想通り夫婦で泣いてしまった。揃って涙もろいのだ。同時に劇場のあちこちから鼻をすする音が聞こえてきたから、感動の場所は誰もが似通っている。
 しかしながら、鼻をすする音は、耳障りなものである。涙とともに鼻水をだらだらと流すのは美しくない。
 冬ソナの女優チェ・ジウは涙の女王と称される。カメラがぐっと寄ると、チェ・ジウの目から涙がポロッとこぼれ、頬をつつーぅと滑り落ちる。そして細く静かに流れ続ける。美しい女優泣きである。鼻水は見えない。
 実は私も女優のように鼻水を出さずに泣ける。映画館の闇の中で、溢れる涙を何度も指の腹でぬぐったが、傍迷惑な音は立てなかったはずだ。
 考えるに、女優泣きはたぶん形状の問題。自慢できることでもなさそうだ。目から鼻への管が病気じゃない程度に細いのだろう。目から鼻に抜けない。つまり、頭が悪いのかも。        (舞)

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