棟方志功「光明妃の柵」版画

 津の百貨店松菱で、本日13日(木)から6階催事場・美術画廊で「春の大美術逸品展」が開催される。松菱が春と秋の年に2回、総力を結集して開催する美術の総合催事。
 「この機会に素晴らしい名作の数々を地域の方々にご覧いただければ」と、文化勲章受章作家や文化功労者作家の作品をはじめ、物故巨匠から人気俊英作家までの厳選した日本画、洋画、版画、掛軸の数々や、アール・ヌーボーなどのガラス工芸品約600点を一堂に展示販売。横山大観、川合玉堂、東山魁夷、棟方志功、シャガール、ガレ、ドームなど巨匠の作品が目の前に惜しみなく広がる。美術ファンはもちろん、そうでない人も必見の大展覧会だ。
 さらに今回は、三重県出身の作家作品の展示にも力を入れている。
 「全国的にも三重が注目されている昨今、地元三重県出身の作家作品の名作を60点以上(通常は20点余り)集めました。日本画の物故巨匠・伊藤小坡、宇田荻邨、平賀亀祐、嶋谷自然、中村左洲、現在活躍中の西田俊英、井坂仁など著名な作家の作品を展示販売致します。地元からも素晴らしい作品が生み出されています。4月の消費税アップ前にお好みの作品や、探し求めていた作品をお買い求めいただけるチャンスです。是非この機会にご覧ください。」と担当者の話。
 また、版画の特設コーナーも準備されており、購入しやすい作品も展示販売する。
 会場は椅子、テーブルが用意されて、ゆったりと展覧できる環境。また専門のアドバイザーも常駐し作品の説明をするとのこと。消費税アップ前、まさに今が買い時では。入場無料。最終日17日(月)は午後5時にて閉場。
 このほかの主な出品予定作家は…上村松園・小倉遊亀・奥村土牛・片岡球子・千住博・竹内浩一・堂本印象・中島千波・福井江太郎・前田青邨・松村公嗣・荻須高徳・鬼頭鍋三郎・絹谷幸二・草間弥生・児玉幸雄・東郷青児・中川一政・林喜市郎・藤田嗣治・ビュッフェ・ユトリロ、ほか多数。

寒さに負けず菌打ちに挑戦

 ㈱シエン(隅谷利光・代表取締役。本社・津市末広町)のグループ企業できのこ研究の専門企業㈱岩出菌学研究所が9日朝、同社敷地内で「第7回親子きのこ教室」を開き、74名の親子がシイタケ栽培を体験した。
 子供達に大人気のきのこについて良く知ってもらおうと、この時期に毎年開いているもの。毎回、募集と同時に申し込みが殺到する人気企画だけあって今年も定員20家族がすぐ満杯に。
 はじめに、同研究所の農学博士・原田栄津子さんからきのこに関する説明を受けた後、用意された原木に菌の繁殖した「種駒」を打ち込む作業に挑戦。良いシイタケが育つためには、深く打ち込み過ぎても、浅くてもダメとあって、子供達は金づちで一つひとつ慎重に取り組んでいた。
  作業終了後は、菌のまわったシイタケの原木とナメコの菌床ブロックが同社から記念品に配られ、親子の良い思い出となった。

きんこ芋未分類

 きょうから寒くなって、ほっとしている。実は今、干し芋作りの真っ最中。
 先日、隼人芋をもらった。隼人芋は干し芋に適した珍しいさつまいも。志摩名産のきんこはこの芋の加工品である。ナマコ(きんこ)に似た干し芋だからきんこ。隼人芋を使って、私は初めてのきんこ作りに挑戦した。
 芋は丸のまま茹でた。皮をむいてから茹でるとうまみが逃げるという。 一晩茹で汁につけて皮をむき、一センチほどに輪切りした。切り口はかぼちゃのようなオレンジ色。カロチンが多いのが隼人芋の特徴である。
 それをざるに並べてから、暖かい日が続き、こんな気温ではカビが生えるかと心配していた。寒くなってうれしい。
 干し芋作りは、簡単そうで難しい。冷たい風が吹く乾燥した日が続かなければならない。干す手間をかける分だけ、おいしくなると期待する。
 ざるを持ってうろうろ、天日干しの場所を探した。冷たい風は大陸から、PM2.5を運んでくるのではあるまいか。風を避け、日差しを求め、毎日うろうろ。
 干し足りない芋を、少し食べてみる。まだ柔らかすぎるが、おいしくなる予感がする。干し野菜はうまみが凝縮されるはず。十日ほど干したら出来上がりだ。
 きんこは、そのまま食べても、焼いてもおいしいという。炊き込みご飯にもできるらしい。楽しみだ。(舞)

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