艶やかなおひな様の作品が展示されている「ゆずり葉」

 津市安東町の古民家コミュニティー「ゆずり葉」で、3月1日まで「手作りのおひなさま展」が開かれている。
 展示されているのは、ちりめん細工を得意とする藤木さえ子さんと、パッチワークを主体にしながらも、一般的な作風では飽き足りず、個性的な作品づくりに精力的に取り組んでいる野島ひろみさんが制作した「つるしびな」の数々。
 つるしびなは、江戸時代後期から伝わる風習。長女の初節句に、無病息災、良縁を祈願して、雛壇の両脇に細工を吊すもの。過去においては庶民の雛壇代りでもあった。
 会場では、丁寧に作られた花やウサギ、亀、などの動物をはじめ、手毬などもつるされているほか、約40年前の七段飾りの雛人形もディスプレイされ、艶やかな雰囲気を演出。
 ゆずり葉では「日本の伝統文化と心を伝えられたら」と話す。℡津227・3523。開館10時~17時。月・金休館。

 寝不足が続いている。ついついオリンピックを見てしまうからだ。ふだんはスポーツに興味がないのに、テレビ画面に引き寄せられる。
 無名の(といっても本国では有名なはずの)選手たちが、飛び上がって喜び、悔しさに泣いている様子から目が離せない。一生懸命な若者を見るのは気持ちがよいものだ。
 四年に一度の舞台で、実力を発揮するにはどれほどの精神力が必要だろう。どれほどに運が必要だろう。若い人の四年は長い。運悪く発揮できずに終わるのはどんなに悔しいことだろう。
 思うに、雪と氷と風を相手にするスポーツでは、運の要素が大きいのではないだろうか。鉄棒やマットやコートやプールで行なうスポーツより、環境の変動が大きいと思うのだ。
 どんな環境にも合わせてくる能力が必要である。それもまた経験と努力と勘と才能によるのだろうが、難なく運良く、最適の環境に恵まれることもある。
 高くくるくる回転している選手が着地する時の、スキーやボードやスケート靴の接する場所が大事である。公平な環境であってほしいと願わずにはいられない。
 その上での技術の競い合い、その上での力の競い合い、その上での精神力の競い合いであってほしい。あんなにもひたむきで真剣な若者たちだから、公平に戦わせてやりたいと思う。  (舞)

講演する前葉市長

 12日、津都ホテル5階で(公社)津法人会の新春講演会が開かれ、前葉泰幸市長が『3つの決意~志高く~』と題して語った。
 市長は昨年の市政運営について「昨年1月に『対話・前進・決断』を市政運営のテーマに掲げた。
 私が市長に就任したのは合併後6年目。新斎場建設など合併後10年間にやることは、合併のときにほとんど決まっていた。それを継続性を持ち期限までに正確にやる(前進する)のが公共セクターの仕事。
 また、第3セクターの経営改革、職員給与の削減、外資系企業の誘致、津ボートの経営改善、総合支所の権限強化は、必ずしも決断しなければならないことではなかった。決めないことに文句を言われることはあまりないが、決めると賛否両論ある。しかし経営者である皆さんは普段から色々な決断をしておられるし、社員の方も色々考えられているのに公共セクターが先送りするのはフェアじゃない。もう一つ、時代のスピードについていくためでもある」と語った。さらに明後日22日発刊の地域情報誌「津ぅWalker」などについて説明した。

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