設立記者会見の様子

城づくりの名手である津藩祖・藤堂高虎公の居城であり、津市が誇る歴史的財産である津城の復元をめざし、NHK大河ドラマ「藤堂高虎」を誘致する会、藤堂藩五日会、ときめき高虎会、津・お城の会、津市議会お城を活かしたまちづくり推進議員連盟の5団体は『津城復元の会』を設立した。津市のふるさと納税制度「ふるさと津かがやき寄附」を活用したり、募金活動で市民や全国のお城ファンから浄財を募る。

1日に津センターパレスの地下であった「津城復元の会」の設立記者会見には同会の会長に就任したNHK大河ドラマ「藤堂高虎」を誘致する会の西田久光代表を始め、会を構成する5団体の代表者らが出席。安濃津戦国武将隊もムードを盛り上げた。
同会が目標として掲げているのは、津城本丸北面の復元。具体的には高さ約13m(10万石クラスの大名の天守閣に匹敵)の丑寅櫓と戌亥櫓、それを結ぶ多門櫓の合計全長約115m。これにかかる総工費は城郭研究の第一人者の広島大学大学院・三浦正幸教授の試算によると約6億円。ちなみに、復元に使う古図面は平成18年に三浦教授の教え子で当時、広島大学の学生だった津高ОBの松島悠さんが三重県庁に眠っていた文書の中より発見している。
前述の5団体は再建の原資となる一般からの浄財の受け皿をつくるよう昨年、津市に要請。今年の1月1日より津市のふるさと納税制度「ふるさと津かがやき寄附」の使途項目に「津城跡の整備」が新設されたという経緯がある。この項目あての寄附金が復元基金として積み立てられていく。
記者会見で西田会長は、「高虎公のゆかりの団体が津城復元という大きな目標に向かっていくが、津市では6億円もの市民寄附を募るのは初めて」と語り、復元への道のりはそう簡単ではないことを説明。一方、現在、津城跡にある模擬隅櫓は昭和33年の高虎公入府350年に戦災復興のシンボルに建てられたもので、総工費500万円の内、450万円を大人から子供まで市民が団結して集めたというエピソードを紹介しながら、市民参加型の城づくりの重要性を訴えた。そして「合併後のシンボルとして一人でも多くの市民や全国にいる津市ゆかりの方やお城や高虎のファンの力を借りて一生懸命取り組んでいきたい」と呼びかけた。
浄財が集まった場合、津市の中山間地域の木や市内産の瓦を使い、津市在勤の大工や左官屋など地元の職人たちの匠の技による復元を提案している。
かがやき寄附の「津城跡の整備」あてへの集計状況は2月20日現在で22件350万円。制度が始まった平成20年度からの寄附全体の年間平均250万円を大きく上回っている。
ふるさと納税のメリットとしては、自分で確定申告を行う必要があるものの、寄附額に応じて所得税と住民税の控除を受けられること。控除額は諸条件によって変動するが、一例を挙げると年収700万円の給与所得者(夫婦子なし)が3万円を寄附すると、2万8000円が控除される。更に1万円以上の寄付を行うと2000円相当の津市の特産品か東京日本橋の三重テラスで使える商品券がもえらえる。つまり、少ない実質負担で効果的な寄附が行えるという訳だ。
募金箱の第1号は松菱1階の案内カウンターに設置中。更に3月8日13時~15時、4月5日の13時~15時に復元の会の会員たちが松菱1階で募金活動を行う。
同会では今後、かがやき寄附や募金活動で復元をめざしていく。復元の成否は地元の盛り上がり次第。市民の協力を期待したい。
問い合わせは西田会長℡090・3933・6061、もしくは事務局長の小菅さん℡090・8869・7528。

ふれあいフェスタのポスター

津商工会議所は創立120周年記念事業の一環として、3月15日(土)・16日(日)10時~16時、メッセウイングみえで「ときめき・感動・夢おこし ふれあいフェスタ」を開く。後援=津市・津市教委・(一社)津市観光協会・津市物産振興会・(公財)三重県産業支援センター・(一財)三重県交通安全協会。
自動車・IT関連・健康・美容など地元の企業86社が一堂に出展。各ブースで技術や商品を紹介・販売する体験コーナーや地元物産品販売、飲食コーナーもある楽しい企画。入場無料。
主な内容は…
▼15日9時半~オープニングイベント=チアダンス 15・16日のイベントは
▼親子ふれあい工作教室・知って得するふれあい塾(共に事前申込制ですでに締め切り済み)
▼たまご(パイエッグ6個入り)無料配布=午前・午後先着各300名(2日間合計1200名)。整理券配布は午前の部9時~、午後の部13時半~(たまご配布は10時半~15時半)
▼スタンプラリーお楽しみ抽選会
▼地震体験=「起震体験車」で地震を体験
▼白バイ・パトカー展示 ▼自転車シミュレーター=模擬的に街中で自転車運転を体験できる
このほか、シロモチくんやゴーちゃん、とらまるくんとの写真撮影会や、津ぎょうざ、津ぅのうなぎの販売もある。
問い合わせは同会議所℡津228・9141へ。

 16日10時~15時、津市美杉町奥津のJR名松線・伊勢奥津駅周辺で「美杉地域まちづくり推進連絡協議会」が『美杉まるごと大集合3rd』を開催。全線復旧を控えた同線や美杉地域を盛り上げる。▼10時20分頃=美杉連山のろし太鼓演奏▼13時半頃=長井みつる歌謡ショー▼11時40分~15時=同駅前観光案内交流施設の落成式・見学会▼出展…地元産野菜の販売・つきたて餅の振る舞い・苔玉づくり体験・街道なべ・名松線を元気にする会のパネル展示など。津市美杉総合支所地域振興課内の同協議会℡津272・8082。

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