ヨノミの木の支柱を立てる工事の様子

 津市一志町大井地区の児童を含む住民約200名で構成し、地域の子供の居場所づくりを目指してスポーツや文化活動を行う『大井キッズクラブ』=岡野豪夫会長=では、先月18日頃から、同町石橋にある樹齢300年以上、高さ約15mのヨノミの木(榎)の保護に取り組んでいる。
 この木は、雲出川や近鉄線の線路の近く、中勢鉄道線路跡の道路沿いに植わっている。雄大な姿で、地元住民からは「世の中を見守る木」という意味を込めてヨノミの木と呼ばれ、親しまれているという。
 ところが、一昨年6月の台風4号の被害で大きな枝が3本ほど折れてしまったため、全体のバランスが崩れ、そのままでは台風などで倒れる可能性があった。
 そこで、同会では、子供達の郷土愛を育む活動の一環として、(公社)国土緑化推進機構から交付金の助成を受け、樹木医の協力のもと、この木の保護活動を始めた。
 残った枝を部分的に剪定したり、先月26日には、支柱を2カ所に立てた。1カ所につき、長さ約6m・直径約30㎝の檜の丸太2本が使われた頑丈な柱で、ヨノミの木が強風などからしっかりと守られることとなった。
 今日6日には、大井小学校5年生の児童が授業の一環として保護活動に参加して、地域住民とともに、木に肥料を施すなどの作業を行う予定。
 事務局の伊勢野久好さんは「この木は近鉄線の車窓からも見えるので、ほかの地域から三重県を訪れた人にも見てもらえる。地元の人に、傷んだ状態から変わったのを見て、勇気や未来への希望を持ってもらえれば」と話している。

抹茶を出す学生と園児たち…茶道体験で

 2月25日、津市大谷町、津駅西口前の学校法人大川学園で、大川幼稚園年長児63名を対象に、三重調理専門学校2年生21名などの指導による恒例の食育教室が開かれた。
 同園では日頃から、園庭で栽培した野菜を食べる体験などの食育に取り組んでおり、この教室は、園児にとって身近な存在である学生から、食をより深く学んでもらうことが目的。
 まず2階ホールで園児達が学生に教わりながら「2色きんとん」作りに挑戦。白餡と紫イモの餡をくっつけて丸め、最後に小豆をのせて完成させた。続いて3階和室に移動し、茶道裏千家終身師範会員・小林宗房さんの指導のもと、作った2色きんとんを使い茶道を体験。真剣な表情で正座し「お点前頂戴致します」の挨拶や、作法を実践した。さらにクイズで楽しく食を学んだ。
 同園の中嶋海斗くんと喚阿宏則くんは、「きんとん作るのは楽しかったし、教えてもらって嬉しかった」と話した。

 息子が大学入学で家を離れたのはずっと前のことだが、小学生から使った学習机はまだそのままにしてある。いくらなんでも、もう片付けてもよいだろうと思って、引き出しを開けてみた。
 私に似て整理下手な息子である。高校時代の写真やら、運動会のメダルやら、筆記用具やらがごちゃごちゃと入っている。大事なものは持って行ったはずだから、ここにあるのは基本的に必要ないもの。思い出の多寡がものの価値となる。
 片付けるには、まず分別しなくてはならない。捨てるもの、保存するもの。でも、これが難しい。写真はとりあえず保存するが、その他のものにまつわる物語を知らない。息子に無断で捨てても良いかどうか、どれもこれも判断保留となってしまう。
 ウサギの貯金箱を見つけた。中を見ると一円玉に五円玉が混じっている。全部で数百円だから、これは私が使わせてもらうことにした。一円玉もこんなところに滞っていないで流通したいだろう。息子の小遣いを着服するみたいで気が引けるが。
 そもそも机をどうするか。壊れていないけれど、使う当てもない。来週のゴミの日に集積所に運べば片付くけれど……。
 でも、それが難しい。息子の机については、私にも思い出がある。来週捨てなくとも、その先でもかまわないだろう。結局、家から姿を消すのはウサギの貯金箱の中身だけ。(舞)

[ 2 / 6 ページ ]12345...Last »