樹齢約400年の五色椿の木に咲いた花

八重の五色椿の花

 津市芸濃町河内の集落・梅ヶ畑にある真宗大谷派錦向山「浄得寺」の境内で、樹齢約400年の五色椿の花が見頃を迎えている。
 この木は高さ約6m・胸高周囲1・28m。同寺が創立された頃からあり、毎年、赤・ピンク・白のうち単色や、斑入りなど複数の色がついた花が咲く。
 これまで、その存在は町内でもあまり知られていなかったが、地元で活動する「芸濃ふるさとガイド会」が、多くの人に来て見てもらいたいと、同寺の了解を得て今年1月から数回にわたり、木の周辺に竹垣を設置するなど整備を実施。また、新たな名所としてガイドコースに組み入れるなど広くPRしている。
 その成果が実り、今年は毎日2、3組がこの椿を見に訪れているという。ちなみに、見頃は今月下旬か来月初め頃までの見込み。
 また境内には樹齢約100年の、八重の五色椿も美しく咲いている。
 同寺の僧侶・松井靖弘さん(69)と妻のかづこさん(69)は「シカが来ても竹垣の中には入らないので、獣害防止にも役立っています。地域全体が賑やかになるのは良いことだと思う」と話している。