丸之内商店街のアーケード

 津市丸之内商店街振興組合=鯉江盈理事長=は5月5日の端午の節句に合わせて同商店街のアーケードや店頭に鯉のぼりや五月人形などの展示を行っている。
 近隣の大門大通り商店街では3月の桃の節句に「津大門のおひなさん」と題して盛大にイベントを行っているが、丸之内には津城跡があることから、男の子の健やかな成長を祈る鯉のぼりや節句飾りで商店街を飾り活性化に繋げようと3年前から行っているもの。
 展示した鯉のぼりや五月人形などの節句飾りは家庭で不要になったものを譲り受けたもので、本紙や津市の広報誌を通じて呼びかけたところ今年は約20件100匹の提供があった。
 同商店街では「今年も沢山の人にご協力して頂けてありがたい」と話している。

 

祭壇の前で柏手を打つ日置社長(右)ら

 津市大門、津センターパレス4階の「かに料理オホーツク」は、創業記念日の15日に『かに供養祭』を行った。平成8年の開業以来、地域一番のかに料理店として年間約18トン・2万3千匹のかにを消費するため、かにをはじめ食材への感謝の気持ちを込めて毎年行っている。
 店内入口に設けられた祭壇前で高山神社の多田久美子宮司が海の神の大綿都美神、食べ物全般の神の御食津神、給仕などを司る膳夫神に祝詞奏上し、オホーツクの日置武雄社長はじめ、津センターパレス役員、社員らが玉串奉奠して食材への感謝と共に今年の商売繁盛を祈願した。
 供養祭後の直会では皆に桜餅を配り気持ちを新たにした。
 尚、同店は今年の努力目標に「先ずは原点そして前へ。」を掲げている。

「白山郷土資料館」

 射山神社を後にした私たち。心地良い春の日差しとそよ風を全身に受けながら再び県道28号線より白山町をめざしていく。
 ほんの少し前までは背筋を縮め、必死にペダルを回していたのがウソのよう。心も体も軽い。しかし、油断は大敵だ。これから梅雨や猛暑と、厳しい気候が目白押しなのだから。今の内に体調を整えつつ、少しでも距離を稼いでおきたい。
 しばらくすると、榊原町と白山町を分かつ、ちょっとした峠に到達。緑に包まれた坂道を下っていくのだが、ここでも所々に咲き乱れる桜花が美しい。
 峠のふもとは、いよいよ白山町。近鉄大阪線の高架をくぐり、佐田の集落を抜けた辺りに

展示されている古道具たち

は、以前から気になっていたスポットがある。件の建物の見た目は古びた大きな倉庫なのだが、小さな看板にはラジコンサーキットと書かれている。中へ入ろうとしたが、入口は固く閉ざされている。すぐにスマートフォンで、この店のHPをチェックしたところ、残念ながら月曜定休らしい。残念だが、後日改めて立ち寄ってみよう。
 その後、私とM君はまずは近くにあった白山郷土資料館へ。ここも実は休館日だったが、職員さんのご厚意で入館させて頂いた。  この資料館には、古代から現代に至るまで白山町の歴史が分かりやすく学べるよう様々な展示がされている。中でも私とM君が楽しんだのは、奥側に所狭しと並ぶ古びた道具の数々。
 例えば、実家の近くに打ち捨てられており、何をする道具か分からないまま遊んでいた唐箕といった農機具。大正から昭和初期にかけて作られたのであろうラジオや蓄音機などはその優美な姿に、つい見とれてしまう。単純な性能だけを見るならば、米粒大の電子回路にすらかなわない代物たちだが、温かみを感じるデザインが醸す独特の存在感はノスタルジーの一言で片づけられない普遍的な魅力を感じる。これが時を超え、生き続ける作り手の魂なのかもしれない。
 改めて、職員の方に感謝の言葉を伝え、私たちは国道165号を名張方面へ進む。途中、天台真盛宗の寺院・成願寺の前では川べりの桜と背後の山門や大伽藍の威容を楽しむ。

成願寺前の桜

 更に、国道165号を東青山駅の下辺りで進みこの日の行程は終了。この時、既に16時くらい。急いで榊原町まで戻り、湯元榊原舘の日帰り温泉「湯の庄」で一息。清少納言も讃えた名湯で一日の疲れを癒す。
 次回はいよいよある計画を実行に移す時だ。(本紙報道部長・麻生純矢)

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